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環境担当者の効果的な引継ぎポイント(前編)|何故、引き継ぎが難しいのか。原因は何か廃棄物管理業務の合理化・効率化のススメ

(本記事は2012/10に掲載したものを再編集しています。)

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環境担当者にとって業務の「引継ぎ」は大きな課題として考えられている場合が多いようです。一般的に業務の引継ぎは難しいといわれていますが、それが廃棄物管理業務となると、廃棄物処理法の改正も頻繁にあるため、その法対応を行いながら、現場では複雑な運用管理を行っているケースも多く、難易度が高いといった話をよくお聞きします。
いざ引継ぎを行おうとしても時間的な余裕が無く、表面的な引継ぎしか出来なかったと反省される方も多いのではないでしょうか。

そこで、2回にわたって廃棄物管理業務の「引継ぎ準備」についてお伝えします。
今回は、なぜ廃棄物管理業務の引き継ぎが難しいのか、原因はなんであるかを解説します。

目次
環境担当者の「引継ぎ」が難しい理由

引継ぎの難易度が高くなってしまう原因は、下記の3点が考えられますが、これらは廃棄物管理で問題が起きる根本的な要因といえるかもしれません。hikitugi_point2.png

仕事をこなせる人に業務が集中してしまっている
廃棄物管理は事務作業も含めて多岐に渡るため、ご自身で全て行っていると、いつの間にか膨大な業務量となってしまっているケースが見受けられます。業務経験の長い担当なら業務遂行が可能でも、習熟度が浅いと業務量をこなせないといったこともあるので注意が必要です。

関連記事:
廃棄物管理の業務改善「業務効率化」「コンプライアンス向上」「脱属人化」を目指す

②専門的な知識が求められる
経験を積んだ担当者しか一定レベルの業務が出来ない、または経験・スキルの有無により担当者の判断に大きな差異が生じてしまう問題があります。廃棄物管理は委託基準違反等による罰則や措置命令等、法人・個人としても大きなリスクがありますので引継ぎ後の品質維持も重要なポイントとなります。

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廃棄物処理法違反が発生した場合どのような罰則を受ける可能性がありますか。また違反事例を教えてください。

③他に業務を理解出来る人がいない
例えば、他の方に相談も出来ず、いつの間にか担当者任せとなってしまい、結果として、本来「仕事に人をつける」べきところを「人に仕事がついてしまう」といったケースです。よく属人的と言われる点でもあるのですが、これらは裏を返せば担当者の「頑張り」によって支えられているともいえるのではないでしょうか。「個人」で悩むのではなく、「組織」として考えていくべき課題といえるでしょう。

効果的な引継ぎを行うには?

では、これらの課題がある中でどの様に引継ぎを進めていけばよいのでしょうか。 引継ぎを急ぐあまり引継書といった書面だけで終わらせてしまうケースもありますが、それだけでは不十分です。

日頃から業務をよく整理し、いつでも引き継ぎしやすいワークフローにしておくことが何よりも重要です。業務整理により、引き継ぎ時の対応はもちろん現状のご自身の業務軽減にも役立つケースが多いです。

ポイントは、業務の透明化・可視化を徹底すること。また、ノウハウの継承をどの様に進めていくかという2点です。次回はこれらのポイントを基に、具体的な改善方法や対策についてお話していきたいと思います。


次回記事(後編)はこちら:
環境担当者の効果的な引継ぎポイント(後編)|業務の可視化、ノウハウの継承について

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執筆者プロフィール(執筆時点)
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南 修央 (みなみ のぶお)
アミタ株式会社
総合環境ソリューション推進グループ エコ・ブレーンチーム


アミタ株式会社に入社後、環境コンサルティング部門で排出事業者向けの廃棄物リスク管理体制構築支援やセミナー講師を担当。その後、クラウドを活用した廃棄物管理ASPサービス『e‐廃棄物管理』の開発に携わる。現在はITも活用した運用体制の構築支援や、『e‐廃棄物管理』の導入の支援等を行っている。

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