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コラム

持続する復興支援|モノとお金と人の気持ちが循環するマルシェ②持続する復興支援

今回は2回目です。2011年に起きた東日本大震災の復興支援ですが、一時期は積極的に支援していた会社が今はもうやめてしまったという話をよく聞きます。今回の特集は、持続する復興支援を取り上げます。モノとお金と人の気持ちが循環するマルシェ。岩手県の食関連事業会社、有限会社 秀吉の食材事業部 渡邉 里沙様にお話しをうかがいました。

【持続する復興支援】モノとお金と人の気持ちが循環するマルシェ
第1回 第2回 第3回

生産者と消費者を結ぶ役割を担うマルシェ

marche_2-001.jpgQ そもそもマルシェとはどういう形態のもので、売り手と買い手にとってどういう効果があるのですか?

渡邉氏:マルシェはフランス語で市場を表す言葉です。私が参加していた東京のマルシェは全国の生産者が集まって人通りが多い通りでブースを出し、物販を行っていました。マルシェの利点は、生産者が直接お客様に食材の食べ方、栄養、こだわり等々を伝えることができ、お客様からも反応や質問、ニーズ等を得られます。たとえば、アスパラ1つをとっても、部位によって食べ方が違い選び方にもコツがあります。そうした食材の価値をきちんと伝えられることが魅力です。しかし、例えば、しいたけの生産者さんが単品で出店するのは難しいので、私が間に入り、地元の食材を一つ一つ目利きをして販売していました。

現在産地直送の取り組みが増えていますが、まだまだ顧客の声は生産者に届きづらい。生産者側では改良点もわかりづらく、やりがいにもつながっていないことがあります。マルシェでいただいた声を生産者の方にフィードバックすることも私の大きな役割の1つです。

復興に貢献したいとい社員の気持ちを代弁してくれる新しい取り組み

Q 社内マルシェ「あみたんぼマルシェ」の反響はいかがでしたか?

marche_2-002.jpg笹本:実際に社内販売を始めたら、最初に感じていた不安は嘘のように社員もどんどん買ってくれました。農薬を使わない、あるいは農薬をあまり使っていない野菜を中心に仕入れ、生産地情報や渡邉さんが教えてくれる美味しい食べ方等も積極的に説明しています。復興に貢献したいという社員の気持ちが、渡邉さんや社内マルシェへの共感となって、さらに丁寧な情報発信への安心感もあり買ってくれたのだと思います。価格があまり高くないのも重要でした。もちろん普通の野菜よりは少し高いけど、味や農薬量等のことを考えれば、震災復興という気持ちを除いても十分私たちが買い続けられる価格でした。

渡邉氏:第三者の有機認証にしてしまうと、大きくコストに跳ね返ります。それをS-FARMとアミタの信頼で保障できたのが安かった理由だと思います。

社内コミュニケーションの円滑化、セールスツールとしても活用ができる

Q アミタが会社として、導入した効果はありましたか?

marche_2-003.jpg笹本:普段あまり会話する機会のない部門や役職も超えて、東北のことや食のことで対話ができるコミュニケーションの場になりました。また、社員の中にはお客様や取引先へのお土産として活用している人もいます。お客さんから感謝のメールや電話を頂いたり、すぐ覚えていただけたりするなど、営業活動にも役立っています。こういうことを企業の仕組みとして導入すれば、かなり差別化できるのではないでしょうか。あとは、1人暮らしの男性社員が「自分でときどき料理をするようになった。」とか、「珍しい山菜や東北の野菜、特産品が家族に喜ばれる。」「無農薬や省農薬野菜の取扱店が近くになくて子育て中の身には嬉しい。」等々の声をいただいています。やはり種類が多いのがいいですね。ここで鍋の野菜がすべて揃います(笑)

渡邉氏:物とお金だけでなく、人との交流や気持ちが循環してくれるのはうれしい限りです。今日初めて「あみたんぼマルシェ」の現場に参加できました。規模はそこまで大きくないけど、一人ひとりが買ってくれる量がとっても多いなと思いました。そして、買ってくださる方々とお会いできてとてもよかったです。

震災後約3年経過しても続けている活動だからこそ復興支援としての意味がある

Q 開始して約3年が経過する「あみたんぼマルシェ」ですがS-FARMの事業としてどのような意味がありますか?

渡邉氏:継続して買い続けてくれていることがとても大きいです。単発の注文も多いなか、毎週必ず一定量購入いただけるのは本当にありがたいです。また、2014年4月に大手物流会社はじめとする物流コストが上がってしまって、Webサイト経由の個人向け販売は実質止まっている状態です。消費税増税に加えて送料もあげざるをえず、結果として全国の生産者が大きなダメージを受けています。でも、会社にまとめて送る場合、1人あたりの送料負担も減らせるし、とても良い仕組みです。あとは、感想や意見をもらえることも大きいです。アミタさんからうかがった声は極力生産者の方々にお返ししています。生産者の方は、そういう反応が聞ける機会がないから本当にやり甲斐につながる、もっとおいしいものを作ってやるという気持ちになると言ってくれます。その方々にとって、アミタさんは遠く離れていても、とても身近な会社になっています。また、「あみたんぼマルシェ」の主要メンバーが何名かプライベートで岩手まできて、生産者さんを訪問してくれたこともありました。

笹本:生産者さんがどれくらい愛情持って手間暇かけて作っているのか、また新鮮なうちに届ける工夫をしてくれているのか等を直接自分で見たり聞いたりすることができると、共感が増し、社員への説明もしやすくなります。今後は生産者プロフィールとか写真があるとより説明できてよいかもしれませんね。

第3回は、被災地生産者含め、渡邉様から企業に期待することをおうかがいします。

プロフィール

marche_1-005.jpg渡邉 里沙(わたなべ りさ)氏

岩手県盛岡市生まれ。大学進学と共に東京へ状況。その後一時関西の大学院へ進学し、就職後再び東京へ。大手ビジネスコンサルティング会社へ入社し4年間勤務した後、岩手へ戻る。2009年 (有)秀吉内に岩手の食材販売サイトS-FARMを立ち上げる。2012年食材のオーナー制販売「Olahono」を立ち上げる。

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