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鉱さい(鉱滓|産業廃棄物)とは?そのリサイクル方法は?

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鉱さいとは、電気炉または高炉を用いた製鉄工程で除去される不純物「スラグ」や、鋳造製品の鋳型として使われた「鋳物砂」などを指します。 リサイクルの方法としては、再生砕石として道路などの素材である路盤材や、セメント原料に再生されています。

参考情報
産業廃棄物の種類に関しては「【間違えると怖い!】産業廃棄物の種類該当の考え方まとめ記事」をご覧ください。

「鉱さい」とはどんなもの?

環境省発表の「産業廃棄物の排出及び処理状況等」によると、平成20年度に全国で排出された産業廃棄物のうち、「鉱さい」の排出量は約1844万トンあります。 その再生利用率は84%で、産業廃棄物として比較的よく再生利用されている種類だといえます。

製鉄工程では、高温で溶融し液状になった金属の表面に、比重によって不純物が分離します。この不純物は最後には冷却されて固まり、石や砂のようになって排出されます。これが製鉄工程から出るスラグと呼ばれるもので、鉱さいの一例です。 また、金属を鋳型に流しこんで製品とする鋳物の工程では、型の素材として砂が用いられますが、この鋳物砂も鉱さいとして排出されます。

路盤材やセメント原料として再資源化

鉱さいとして排出される廃棄物は、見たところ石や砂によく似ています。外観だけではなく性質の面でも、鉱物資源の代替として利用できるものが多くあるのです。

■路盤材
例えば道路を敷設するとき、アスファルトやコンクリートの路面の下には、規格にのっとった強度と粒度(粒の細かさ)で石や砂利を敷きつめ、地盤への荷重が適正に伝わるようにします。 これが路盤材といわれるもので、スラグや鋳物砂を再資源化した再生砕石が広く利用されています。

■セメント原料化
一方で鉱さいは、セメント原料としてのリサイクルも進んでいます。 セメント製造工程では天然原料として粘土や珪石を使用しますが、鉱さいは成分次第でこれらの天然資源の代替原料に利用できるからです。

鉱さいの路盤材化にあたっては、成分によっては有害物質溶出の心配があり、土壌環境基準上の問題が生じる可能性もゼロではありません。一般にセメント原料化についてはこのおそれがないため、有効なリサイクル方法といえます。

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