社内を巻き込む環境教育~eco検定の受検で知識と実務がつながった~ | 企業のサステナビリティ経営・自治体の町づくりに役立つ情報が満載

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インタビュー

株式会社バスクリン 総務部 CSR推進グループ 渡辺 様, 林 様社内を巻き込む環境教育
~eco検定の受検で知識と実務がつながった~
初心者向け

企業のCSR・環境活動の課題として最もよく聞かれるものの一つに、経営層や社員の巻き込みがあります。CSRや環境活動の重要性が社員に理解してもらえない、という課題をお持ちのご担当者様も多いのではないでしょうか。

今回は、全社でeco検定を活用して環境教育をされている株式会社バスクリン 総務部CSR推進グループ グループ長 渡辺氏と マネジャー 林氏にポイントをお聞きしました。

少しずつ、個別に教育の指導をしています

蝦名:全社的にeco検定受検を推進することになったきっかけをお教えいただけますか?

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渡辺氏:そもそも経営理念が自然との共有を原点とするため、トップから、「3年でeco検定全員合格を目指す」という目標が提示されました。昨年は65名が合格し、今年、来年と計画通り合格すれば、3年で全員合格という目標が達成されます。

林氏:目標を果たすため、まず私が受検して、合格後は受検に関する傾向と対策を立てています。社員は皆忙しい中で受検するため、少しでも負担を減らすためにノウハウを伝えています。


ポイントは、少しずつ伝えるということと、全社メールでなく個別にきちんと連絡を入れるということです。我々は従業員数が200名弱とそこまで大きな組織ではないので、受検する社員一人一人をフォローしていくことが可能です。それが良い社内コミュニケーションにもなっています。

受検によって知識と実務がつながった

蝦名:eco検定を取得された効果等をお聞かせください。

渡辺氏:支店長をはじめとして、社員の発想が変わりました。元々工場の担当者は環境を商品開発や工場運営で仕事に結び付けやすいのですが、支店の社員は意識しないと仕事に結びつけることが難しい点もあります。当社の事業所はエコアクション21を取得していることもあり、eco検定の受検によって知識と実務がようやくつながってきたようです。

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林氏:環境問題に関する講演を社員が自主的に聞きに行くこと等は、eco検定の受検前は見られませんでした。震災後の節電対策でも現場からアイデアが出てくるようになりました。商談でもセールストークの一つにしてくれているようです。

電気・ガソリン・水道・紙・グリーン購入の実績も毎月きちんと可視化しています。面白いもので、数値化されると事業所ごとに切磋琢磨して削減に取り組んでくれます。

これから未来を支える子どもに伝えたい

蝦名:最後に今後の環境教育の抱負やeco検定に対する想い等をお教えいただけませんか?

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林氏:今後ますます、環境への配慮が仕事の中で問われていくことになると思います。それにeco検定の知識は日常生活にも役立ちます。ですから全社員合格に向けて引き続き頑張り、行動を続けていきたいと思います。

渡辺氏:そうですね。我々はもちろんですが、eco検定の内容はこれから未来を支えている子どもに伝えていきたいなと思いました。

蝦名:本日は貴重なお話ありがとうございます。

 

(聞き手)プロフィール
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蝦名 裕一郎 (えびな ゆういちろう)
アミタホールディングス株式会社
経営統括グループ 共感資本チーム

神戸大学大学院国際協力研究科修了。アミタ株式会社に入社後、コンサルティング部門にて、企業の環境教育活動のプロデュース、省庁との地域活性化支援事業の運営等に携わる。ソーシャルビジネスに関する新規事業部門を経て、現在はCSRレポートの横断検索サイトCSR JAPANの運営とCSRコミュニケーションの分析、コンサルティング業務に従事。

■ブログ: CSRが当たり前になる世の中に

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アミタの支援サービス「The Sustainable Stage」では、廃棄物管理を始め、脱炭素にかかる施策(CDP質問書への回答、SBT、RE100への取組み・実践体制の構築、支援など)、SDGs、生物多様性、バイオマス発電など企業の持続可能性を環境面から支えるための支援を行っています。

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