TEDxKyoto 2013 - 日本で一番環境に配慮したTEDxイベントにしたい | 企業のサステナビリティ経営・自治体の町づくりに役立つ情報が満載

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インタビュー

TEDxKyoto Founder Jay Klaphake 氏 オペレーション ディレクター 北林 功 氏 コミュニケーション ディレクター 三ツ木 隆将 氏 サステナブルチーム リーダー 北林 佳奈氏 TEDxKyoto 2013 - 日本で一番環境に配慮したTEDxイベントにしたい

今回は、2013年9月29日(日)に開催された「TEDxKyoto 2013 序 破 急(じょ は きゅう)」を実施したTEDxKyotoの中心メンバーであるFounderのJay Klaphake (ジェイ・クラパーキ)様、オペレーションディレクター北林功様、コミュニケーションディレクター三ツ木隆将様、サステナブルチームリーダーの北林佳奈様にお越しいただき、イベントの環境化について、うかがいました。

社会に良い影響を与えるイベントなのに、環境配慮が十分でなかった2012年

Q:そもそも「TEDxKyoto 2013 序 破 急」について教えてください。
Jay Klaphake氏(以下Jay):TED」(Technology Entertainment Design)とは「よいアイデアを広めよう(Ideas Worth Spreading)」を理念にアメリカで誕生した非営利団体で、80年代半ばから種々のプレゼンテーションイベントを開催しています。「TEDx(テデックス)」はその精神に基づき、世界各地で独自に運営されるイベントで、TEDxKyotoは「利益目的ではなく、純粋に優れたアイデアを共有したい」という理念のもと、2012年から開催されています。今年は2回目の開催で、テーマの「序破急」は能楽や雅楽など日本の伝統芸能の形式であり、物事や文章の三段構成の概念としても用いられる考え方です。今回私たちは、この「序破急」を「私たちの成長と世の中の変革のサイクル」と捉え、イベントのイメージを作り上げ、約800名の参加者にご来場いただきました。

Q:TEDxKyotoを始めようとおもった経緯はなんでしょうか?

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Jay:そもそも私がTEDのファンでした。TEDxのプラットフォームの可能性を強く感じて、京都でもぜひ開催したいと考えました。私は長い間京都に住んでいますが、京都は伝統と革新のバランスが絶妙な特別な場所で、TEDxを実施するのに、最適な場所だと思ったのです。

Q:今回、アミタグループはTEDxKyoto にチームパートナーとして参加し、共にイベントでの環境配慮の対応を実施しました。なぜこのイベントを環境配慮したいと思われたのですか?

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北林功氏(以下 功):TEDxKyoto 2012を実施した際に、気をつけていたつもりでしたが、予想以上にごみがたくさん出ました。意識がなかった訳ではないですが、十分に配慮できたかといえば、まだまだ足らなかったです。

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三ツ木氏(以下 三):イベント後に自分たちが想定している以上にごみが出たことに気付きました。飲み残しの容器等もたくさんあって、適正に処理するためにペットボトルのふたやラベルを分けたりしていたら、結局イベント後の後処理も含めて、2日間もかかってしまった。やってもやっても終わらないし、どれだけごみが出ているのかも把握ができていない状態でしたので、2013年は絶対ごみを減らさなければと思っていました。

功:その他の参加メンバーもやはり良くないと感じていたようです。せっかく、「TED」の趣旨に共感してイベントを実施したのに、環境が悪くなってはいけないと思っていました。

日本で一番環境に配慮したTEDxイベントにしたい
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Jay:はい。加えてカタールのドーハで開催された全世界のTEDxイベント創設者600名が集まるサミットに参加した際、海外のTEDxイベントにおける環境配慮についてもいろいろ聞いていました。会場の飲み物の容器にデポジットの機械を導入して回収するアイデアや、食品ごみをコンポスト化すること等いろいろ実施されていました。その中で、京都ならではのかつ日本で一番環境に配慮したTEDxイベントにしたいと思っていたので、チームパートナーにアミタさんが入ってくださってとても助かりました。

アミタ:まず、ごみの問題もあり、京都市認定エコイベントのスキーム等を活用することをご提案し、その中でリユースカップの導入やごみの持ち込みを減らす呼びかけ、分別体制を整えられていきましたね。さらに、グリーン電力証書発行、FSC(R)認証紙でパンフレットを作成、また、京都市認定エコイベント取得に加え、イベントの環境に関する情報をブース出展して、来場者にご説明いたしました。

功:せっかくやるのだから中途半端になるのは嫌でした。でもそもそも、環境化するといっても、何が環境にとって良いのかも最初はわからなかったので、アミタさんがチームパートナーになってもらって助かりました。グリーン電力は、アミタさんがいなければ、やりたくてもできないし、いろいろわからない時に、案を提案してくれたのはありがたかったです。

Jay:グリーン電力の中でも太陽光でなくバイオガスというのは、世界のTEDxイベントでも聞いたことがないです。また、小さい規模のTEDxイベントならグリーン電力を使ったものもありますが、これだけの規模では初めてかもしれませんね。

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三:今回パンフレットはFSC(R)森林認証紙で作成できました。制作物は、納期もあって、いつもデザイナー担当と調整しつつやりますが、良いものにこだわり、極力アイデアを活かそうとするとどうしても毎回ぎりぎりの納期になってしまう。また、予算というのも1つの制約条件でした。だから環境に配慮したいと思っていても、パンフレットの質を落とす訳にもいかないし、間に合わなければ意味がない。そんな中、予算、納期に応じてくれる印刷会社をアミタさんに見つけてもらえたのが大きかったです。

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うれしかったのは、今回印刷の面からみても、出来上がりが高い品質にもなった。環境と品質は相反しないということが、証明できたのがうれしかったです。

功:FSC森林認証は日本で一般的にまだまだ認知されてきていないです。私も自分が関わるまで知りませんでした。でも、イベント後に自分の仕事で、極力FSC認証紙を選ぶようになりました。知っていると、選択肢に入れるようになったし、その価値もわかるようになった。

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北林佳奈氏:そうですね。今では「これもFSCだ」というように、町で目にするたび情報が入ってきますね。

(第2回目につづく)
TEDxKyoto 2013 - 我々の体験を国内外のTEDxにどんどんシェアしたい



プロフィール
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(写真左から順に)
三ツ木 隆将 氏 (みつき たかゆき) TEDxKyoto コミュニケーションディレクター
Jay Klaphake 氏 (ジェイ・クラパーキ) TEDxKyoto Founder(創立者)
北林 佳奈 氏 (きたばやし かな) TEDxKyoto サステナブルチーム リーダー
北林 功 氏 (きたばやし いさお) TEDxKyoto オペレーション ディレクター

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