読み手の思考する余白 -『オシンテックのやさしい循環経済コラム』-

2月より掲載開始した『オシンテックのやさしい循環経済コラム』。ご一読いただけましたでしょうか。従来のおしアミテイストとのギャップに、やや驚かれた方も多いのではないでしょうか。

本コラムでは、サーキュラーエコノミーに関する世界の様々な公開情報・ニュースをもとに、「情報を読み解く」ことの大切さや有用性を、やわらかく・やさしくお伝えすることを目指しています。そしてもう一つ、他の記事と差別化しているのは「書き過ぎない」ということ。

執筆いただいている株式会社オシンテック様は、「OSINT (Open Source Intelligence: オシント)」をキーワードに、情報ツールと教育サービスの両輪で、人と社会の知性を支えるユニークな企業です。

同社の代表・小田真人さんのメッセージに、印象的な文章があります。

では、情報が増えれば、人は賢くなるのでしょうか。
多くの人が、この問いに対してNOというのではないでしょうか。むしろ情報が溢れると、その認知の刺激に人は疲れて考えることをやめ、誰かのまとめ、誰かの答えを探し始めます。いま、AIが流暢に答えを出す時代に、その傾向はさらに加速しています。
オシンテックが一貫して大切にしてきたのは、「人の知性を奪わない」という設計思想です。答えを与えるのではなく、考えるための素材を届ける。一次情報に触れた人が、自分の頭で問いを立て、見立てを作り、他者と議論する——そのプロセスこそが、インテリジェンスであり、探究です。

「おしえて!アミタさん」の解説記事は、基本3000-5000字/記事程度のかなり「重たい」内容です。日々移り変わる業界の一次情報を単純にお伝えするのではなく、一段掘り下げ、あるいは一段昇華し、読者の皆さまにお届けしようとするこのメディアの特徴であり宿命なのですが、「知性を奪う」とまでは言わないにしろ、「読み手の思考する余白」を大きくとったコンテンツではありません。

他方で我々は、哲学対話に近い思考イベントを開催し、脳に汗をかく大切さを参加者の皆さんと共有してもいます。実は執筆担当の小田一枝さんは、小田真人さんとともに、アミタ主催のイベントに参加いただいたご縁から、今回の連載コラム企画に繋がりました。

企画会議の中で「思い切ってライトなコンテンツにしましょう!」と提案されたとき「いや、おしアミのイメージが、、、」と心中穏やかでなかったというのはココだけの話。いただいた原稿を見れば「うぬぬ、これはぜひ自分でも一次情報を読みに行きたい」「確かこれとよく似たニュースが…」と、まさに探究心をくすぐられる内容で、他記事とのギャップもいっそ小気味良く思えてくるから不思議です。人間のインテリジェンスと探究に寄り添ってきたオシンテック様だからこそ提供できる、「読み手の思考する余白」が絶妙に図られたコンテンツとなっています。

おしアミの「重たい」記事に疲れたら(?)『オシンテックのやさしい循環経済コラム』をぜひどうぞ。明日のアイスブレイクネタが手に入ると同時に、問いを立て、思考することの楽しさを、やさしく思い出させてくれるはずです。

——-

>小田一枝さんより
私のコラムはスーパーの試食みたいな感じなんです。それだけでお腹いっぱいにしない。いつも食卓に並んでいるのとはちょっと違うおかずを一口食べてみる。うちに帰って自分で作ってみようかな(=一次情報を読んでみようかな)、という些細なきっかけを作るような。
引き続きよろしくお願いいたします。
——
本当にそうですね!
少しだけ立ち止まって自分の頭と手を動かしてみる、いつもそんなきっかけをいただいている気がします。

オシンテックのやさしい循環経済コラム

執筆者プロフィール

きのした いくお

木下 郁夫

大学では教育と環境の二足の草鞋を履き、アミタ入社後は、企業向けの提案・営業の経験、廃棄物管理に係わるシステムや業務フローの構築などに携わる。現在は『おしえて!アミタさん』の編集を含めたメディア運営、イベント企画、情報発信を担当。特にサーキュラーエコノミー領域に感度高く、アミタ社外との共創を日夜模索中。鳥取在住。