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インタビュー

住友大阪セメント株式会社 赤穂工場 副工場長 細田 啓介 氏 環境課長 和田 浩治 氏 業務課 業務課長代理 土橋 真 氏 総合的なソリューションサービスを提供されているところに特徴を感じます

姫路循環資源製造所の20周年にあたり、開設以前から再資源化製品のユーザー様としてお世話になっている住友大阪セメント株式会社の赤穂工場副工場長 細田 啓介様と環境課長 和田 浩治様、業務課 業務課長代理 土橋 真様に、改めて御礼を申し上げると共に、両社のこれまでの歩みを語っていただきました。
(聞き手:アミタ株式会社 取締役 長谷川 孝文、姫路業務チーム 北野 秀明)

(この記事は、姫路循環資源製造所20周年キャンペーン2012年9月の記事です。)

いち早く再資源化に挑戦してきた20年間

長谷川:御社には姫路循環資源製造所の設立以前からお世話になっておりました。石炭の代替原燃料として再資源化液体燃料(スラミックス® )を使用したいので、5,000kcalの燃料を作ってもらえないかと、当時御社の製造担当部門の方から私どもに打診をいただきました。

当時私どもは、工場を持たず再資源化原燃料の供給元と使用先のマッチング のみを行っていましたが、ノウハウはありましたので、ご依頼いただいた燃料を自社内で作れないかと検討し、その結果、姫路循環製造所の建設を決意しました。ですから、この20年はまさに御社との関係から始まったといえます。

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細田氏:私どもからのご提案が御社の製造所建設のきっかけになったということは、感慨深く、またご要望にお応えいただきましたこと、改めて感謝いたします。当時のセメント業界は現在のように廃棄物を原燃料に多用する時代のあけぼのといったところで、バージン原燃料にとって代わって廃棄物や副産物を何とか多く利用できないものかと検討や試行錯誤をしている時期でした。

長谷川:特に御社は再資源化燃料の利用にいち早く取り組んでおられましたから、ご依頼いただいた時期も早かったです。私どもも御社のご要望に応えたいという意気込みでやっておりました。

御社からご要望いただいた製品を作るにあたり、異物を取り除く「ふるい」や粉砕等の処理工程が必要になりました。液体中の固形物を除去する際に発生する、ふるいに残った副産物をどのように再資源化しようかというご相談をしましたら、御社の固形の代替燃料として使えるとおっしゃっていただきました。再資源化とは試行錯誤の連続で、御社のご協力のもと、100%再資源化という循環資源製造所の今の形が作られたと言っても過言ではありません。

細田氏:セメント製造コストにおいては燃料費や電力費のエネルギーコストの割合が大きく、他社と競合していく上で燃料費削減が重要な課題でした。現在では地球温暖化防止や不安定な海外の燃料供給事情といった観点からも廃棄物や副産物利用の重要性が更に増していますが、当時より先手をうってセメント製造工程に再資源化燃料を使うという挑戦をすべきという強い意気込みが我々にはありました。その頃は月に1tほどと僅かでしたが今や年間7~8万tの受け入れにまでなりました。

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長谷川:姫路循環資源製造所で製造した再資源化製品は、当初御社の赤穂工場のみに出荷しておりましたが、量が増えるにしたがって岐阜工場、高知工場と受け入れのための設備投資をしていただき、ご利用いただくようになりました。2001年からお取り引きさせていただいている高知工場は、今では月間約4,000~5,000tの再資源化製品をご利用いただいています。

細田氏:輸送も最初は陸送のみでしたが、高知工場は沿岸にあり岸壁があるため海上輸送に踏み切りました。海上輸送を行ったのは御社とのお取り引きが初めてでした。

情報発信、コンサルティング等も合わせたサービスを提供されているところに特徴を感じます

北野:御社は再資源化を手がけるパートナー企業と多くお付き合いされていらっしゃいますが、その中でアミタの社風、特徴としてお感じになられることはございますか?

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土橋氏:アミタさんは非常に真面目な社員の方が多いですね。後は、粘り強いイメージがあります。以前御社からのご依頼で、新入社員の工場見学研修を受け入れさせていただいた時に、とても熱心で鋭い質問をしてくるなと思いました。ある意味風土的には私どもと似ている感じがします。
それから、メールやFAX等でCSR・環境に関する情報発信 をされていますが、これは御社特有の取り組みだと思います。コンサルティング等もされていて、単なるベンダー(製品を販売する会社)としてではなく先行く環境産業であるという自負を感じます。

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北野:今ではCSR・環境に関する情報は随分増えてきましたが、概念的な情報が多く、実務情報は未だに不足しています。例えば、廃棄物に関わる法解釈のお問い合わせは排出元の企業様からも多く寄せられます。私どものグループ会社にはコンサルティングを専門とする部署がありますので、連携して情報発信を行ったり、お客様にアドバイスさせていただいたりしています。今後、御社として私どもに期待されることは何でしょうか?

土橋氏:弊社にも、貴社の製品を受け入れられないことがあり、そういった場合は明確にお答えいたしますが、利用を前提とした場合に、どのような対応が考えられるか、工場技術サイドと共に前向きに検討していきたいと考えます。

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和田氏:今回御社の姫路循環資源製造所設立に私どもの会社が関わっていたことをうかがい、改めて今後もパートナーとしてご協力いただきたいと思っております。御社とのつながりの原点であるスラミックス®をはじめ、今まで以上に原燃料としての供給を頑張っていただけたらと思います。

北野:ありがとうございます。

セメントが世の中に貢献しているということをもっと多くの方々に伝えたい

北野:セメント業界が廃棄物の再資源化に多大な貢献をされていらっしゃることを、アミタグループとしても今後積極的に社会に伝えていきたいと思っております。ちなみに私は、御社のコーポレートメッセージ「セメントで過去は変えられませんが、セメントは未来をつくれます。」 がとても好きなのです。

細田氏:私どももこれまで、セメント産業のリサイクル事業が社会にどう役立っているかをできる限りお伝えしてきたつもりではございましたが、一般の方から見るとまだまだ不十分な様で、セメントが世の中に貢献しているということをもっと多くの方々に伝えるべきだと、工場を見学に来られたあるご婦人の方から叱咤をいただいたことがあります。地元の方や行政の方に直接工場に来て頂いたり、Web等でわかり易い情報提供をしたり、今後更に力をいれて我々の事業を様々な方にアピールしていかなければならないと考えております。

和田氏:環境関連のイベントに出展すると、一般の方からは「えっ、セメントが環境に貢献しているの?」という反応をいただくことがまだまだ多いですからね。

土橋氏:1,450℃の高温での無害化や2次的な廃棄物を発生させずに廃棄物や副産物を原料、燃料として扱えるというのがセメント製造工程の長所です。ちなみに排出事業者様に工場に来ていただいて一通りセメントの製造工程をお見せすると実感いただけます。これだったら安心して、再資源化のご依頼ができますねと。

北野:今回の対談を通して、排出事業者様や一般の方々にも、御社の事業活動や私どもとのつながりを少しでもお伝えできればと思っています。

土橋氏:共に歩んできた20年ですものね。

北野:はい。今後とも何卒よろしくお願いいたします。本日はご協力いただきありがとうございます。

アミタの再資源化事業

アミタではこれまで、約300か所の外部ネットワークと5つの製造所を活用し、35年以上にわたって、4,000種類を超える発生品を再資源化してきました。製造工程から発生する廃棄物の他、不要になった販促品や取り扱いに注意が必要な廃棄製品等、事業活動に伴って出る廃棄物を幅広く受け入れしています。
廃棄物でお困りでしたら、お気軽にアミタまでご依頼、ご相談ください。

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