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廃棄物が原因と思われる臭気に困っているのですが、いい対応方法はありませんか?

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製造メーカー等の生産工程ででる廃棄物の臭気を解決するためには3つの把握すべきポイントがあります。悪臭防止法の手引きに沿って

  • 廃棄物の臭気を取り巻く現場環境と影響を及ぼす範囲
  • 廃棄物の臭気が発生する時間帯
  • 臭気の原因

をまずはしっかり把握しましょう。
そのうえで中央災害防止協会にあるリスクアセスメントの進め方等に基づいて

  • 臭気の元になる要因の廃止や変更
  • 臭気を封じ込める工学対応
  • 臭気を感じさせないような管理対応

を考えましょう。それぞれポイントになるところを解説していきます。

廃棄物の臭気を取り巻く法律

まず、前提として

廃棄物の処理及び清掃に関する法律
第三条第一号イ(2)及び第六条の一

「収集又は運搬に伴う悪臭、騒音又は振動によって生活環境の保全上支障が生じないように必要な措置を講ずること。」

としていますので、廃棄物の臭気管理も実施する必要があります。
そのほか、臭気に関しては悪臭防止法という関連環境法もあります。

悪臭防止法 第一条
「工場その他の事業場における事業活動に伴つて発生する悪臭について必要な規制を行い、その他悪臭防止対策を推進することにより、生活環境を保全し、国民の健康の保護に資することを目的」

としています。

ただし、こちらに関しては規制地域が取り決められております。

悪臭防止法 第三条
「都道府県知事(政令市長)は、住民の生活環境を保全するため悪臭を防止する必要があると認める住居が集合している地域を規制地域として指定する。」

とされていますので、自社が該当する地域なのか、規制数値はいくつなのかをよく確認しておきましょう。


▼関連リンク
群馬県:悪臭防止法に基づく規制基準について

製造現場が取り巻く現場環境を把握する

さて、実際の製造現場に戻って考えていきましょう。
臭気に関しては立地条件や気候条件によって感じ方が異なります。まずは、そういった自社の環境を把握していきます。

具体的に見るべきポイントとしては

  • 敷地内で臭気が感じる場所
  • 風通し、空気滞留の有無
  • くぼ地や谷間等の高低差や地形
  • 近隣施設との距離
  • 臭気の種類はなんであるか 等

を把握することで、問題解決するヒントや状況や要因の整理ができ、対策計画の作成や効果的な手段の選定がしやすくなります。

異臭が発生する時間帯や頻度、臭気要因を把握する

次に把握すべきなのは、臭気が発生する時間帯や頻度です。
とある製品を作成している時間帯であったり、製品作成後の一定時間経過後に発生するのか、または常に臭気が発生しているのかによって、考えられる原因や対応方法が異なってきます。

前述した例であれば

  • 製造品を作成している最中に発生し始める
  • ・・・廃棄物同士の混合や混入による問題 等
  • 一定時間経過後に発生する
  • ・・・廃棄物の酸化反応による問題 等
  • 常に臭気が発生する
  • ・・・製造工程過程や素材や原料による問題 等

と原因特定のヒントになります。

前述した2つの環境面を把握することで、素材や原料によるところなのか、臭気が滞留しやすい環境なのか、何かの反応によるものなのか等、原因や要因が見えてくると思います。
臭気が発生している廃棄物がはっきり特定できていても、上記の要素を押さえておくことで、より効果的な改善につながりますので、実施をおすすめします。

リスクアセスメントの考えから廃棄物の異臭対策を考える

労働安全環境で良く取り上げられるリスクアセスメントですが、応用して問題対応を考えることができます。

▼関連リンク
中央災害防止協会 リスクアセスメントの進め方


まずは、考えるべきは原因要素の除去です。
次に工学的・物理的な対応。それでも難しいのであれば作業方法や管理方法による対応と段階を追って対応することが望まれます。

今回のような廃棄物の臭気に関する対応であれば
1.臭気の元になる要因の廃止や変更
・原因となる素材や原料が変更・代替・減量ができないか
・まったく別の製造方法を行えないか

2.臭気を封じ込める工学対応
・保管場所や排出ポイントの局所排気や換気扇・シャッター等の設置
・臭気が漏れない密閉型コンテナやドラムへの保管
・空気の対流をよくするための工場レイアウト変更
・脱臭工程の追加や消臭材の添加 等

3.臭気を感じさせないような管理対応
・立ち入り禁止措置
・5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)の徹底、特に清掃の徹底。
・廃棄物引き取りの頻度を上げる 等


廃棄物の臭気対策は、一つの対策だけで改善するということは少なくいくつかの対策を複合的に考え講じることが重要です。臭気対策をすることは、周辺地域からのクレーム対応だけでなく従業員の職場環境改善にもつながります。

以上のような観点で廃棄物の臭気に係る環境改善を考えてはいかがでしょうか。

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▼関連記事
廃棄物を安全に保管する方法・ポイントは何ですか?


▼その他関連リンク
環境省:悪臭防止法の手引き パンフレット(平成18年9月)

厚生労働省・中央労働災害防止協会(協力) 社団法人日本自動車整備振興会連合会:自動車整備業におけるリスクアセスメント~災害ゼロをめざして!!~(PDF)

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執筆者プロフィール
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浅井 良樹
アミタホールディングス株式会社
コミュニケーション戦略グループ ITチーム

アミタ合流後、製造所の安全、環境、生産技術改善、ISO14001の運営管理等を中心に従事。その後、気仙沼処理区のアミタ・ユーワJVメンバーとして、災害廃棄物処理に携わる。現在は、「日刊おしえて!アミタさん」や「おしえて!アミタさんメルマガ」の運営管理を通じて廃棄物管理やリサイクル、CSR全般を日々勉強中。

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