廃棄物を運搬車両へ積み込み、一旦車両が走り出してしまえば、当然ながら排出事業者の直接的な監視の目から離れてしまいます。また、一般的に、運搬会社に対する業界全体のリスク認識は低く、処分業者に対するのと同水準の厳しさを持って、運搬会社に対してもチェックを行っているという排出事業者は、まれです。
しかし・・・実は、運搬時もリスクがいっぱいなのです。
前回は漏洩に関するご紹介でしたが、今回は過積載等に関する事例の紹介です。
事例・・・過積載・偏過重
- 1992年9月、過積載ダンプが止まりきれず踏切へ侵入、電車と衝突し電車運転士を死亡させ、乗客多数が負傷。
- 2004年7月、東海北陸道・平山トンネルで、トラック過積載が原因で起きた正面衝突事故により7人が死亡。
- 2006年7月、静岡県静岡市内で過積載の大型トレーラーが横転、歩行者を巻き込み死亡。
解説
そもそも過積載は道路交通法違反です!
過積載は、積荷の落下につながるほか、自動車を不安定にし、大事故につながる非常に危険な行為です。過積載の状態で事故を起こせば、運転者は交通刑務所への収監と、賠償義務が負わされます。最近では荷主の責任もより厳しく追及され、処罰されるようになってきています。
また、積載能力の範囲内でも、極端に重心の偏った積載をしていると、車両を不安定にし、タイヤのパンクから事故に発展する危険もあります。
対策
- 出荷前に、積込重量を確認するよう徹底しましょう。(マニフェスト記載も必須です)
計量器がなく重量の計測が難しい場合は、積込む容器の数、積載したときの嵩(かさ)、バラの液体であれば積込みに要する時間などで適正重量を把握するなどの方法があります。 - 積込みを運搬担当者に任せきりにせず、積込み時にはなるべく立ち会いましょう。
- 過積載は車両への負荷が大きく、車両の寿命を縮め、修理費用を増加させます。過積載によって運搬会社の経営負担も大きくなることを認識させ、運搬会社と協力して過積載を防止しましょう。 運搬会社との課金の仕組みを、積載重量単位から車両単位に変更することも、過積載を防止する有効な手段です。
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▼意外と見落としてしまいがちな、運搬時の廃棄物リスク記事一覧
第1回:運搬時の廃棄物リスク(1)~飛散~
第2回:運搬時の廃棄物リスク(2)~漏洩~
第3回:運搬時の廃棄物リスク(3)~過積載~
第4回:運搬時の廃棄物リスク(4)~荷崩れ~
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おしあみへんしゅうぶ
おしアミ編集部
アミタ株式会社
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