グリーンカーボンとは、森林や草地、農地など陸域の生態系が光合成を通じて大気中のCO₂を吸収・固定する炭素を指す。樹木の成長や土壌への有機物蓄積によって長期的な炭素貯蔵が可能で、気候変動緩和に加え、水源涵養や生物多様性保全といった多面的機能を担う点が役割である。近年、脱炭素の手段として注目される背景には、自然を活用した解決策(NbS)への関心の高まりや、企業による自然関連リスクへの対応、カーボンクレジット創出への期待がある。これに対し、ブルーカーボンは海草藻場やマングローブなど海域生態系による炭素固定を指し、貯留密度の高さが特徴である。両者は陸と海で役割を分担し、相互補完的に脱炭素を支える。