身近なエコ|環境認証でモノの見方・選び方が変わる!【第5回】 | 企業のサステナビリティ経営・自治体の町づくりに役立つ情報が満載

環境戦略・お役立ちサイト おしえて!アミタさん
「おしえて!アミタさん」は、未来のサステナビリティ経営・まちづくりに役立つ情報ポータルサイトです。
CSR・環境戦略の情報を情報をお届け!
  • トップページ
  • CSR・環境戦略 Q&A
  • セミナー
  • コラム
  • 担当者の声

コラム

身近なエコ|環境認証でモノの見方・選び方が変わる!【第5回】身近なエコ|環境認証でモノの見方・選び方が変わる!

eco-friendly_5-001.jpgロシアでは、クリスマスは1月にお祝いすることをご存知ですか。今月は、寒いロシアから、心温まる子供たちへのプレゼントのお話をご紹介します。

※写真出典:© FSC Russia

【身近なエコ】環境認証でモノの見方・選び方が変わる!全6回はこちら
第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 最終回

込められた想い

eco-friendly_5-002.jpgロシアではユリウス暦を使われることが多く、その暦に基づきますと1月7日がクリスマスです。この冬のクリスマスに、FSCロシアが「病院をカラフルな森に」と題した大きなイベントを企画し、素敵なプレゼントが子供たちに届けられました。

ロシアの大手DIY小売店であるOBIのモスクワ市内の3店舗で、2014年11月8日から14日にかけて、あるイベントが行われました。買い物客らに声をかけ、FSC認証材で作られた木のおもちゃに、環境にも健康にも安全なピノテックス製の木材用のペイントで色づけをしてもらいました。さらに、一つ一つのおもちゃの裏面には、「早くよくなって」「元気になってね」「素敵な新年とクリスマスを」といったメッセージも書いてもらいました。この期間に、なんと1000もの家族が600コの認証製品のおもちゃに色づけしメッセージを添えました。そしてこれらのおもちゃは、ロシア中央部の大都市であるエカテリンブルグの病院の子供たちへ、12月20日に届けられたそうです。

病院にいる子供たちは、家で家族とともにクリスマスツリーを囲んでお祝いすることができない。ならばせめて病院をカラフルに飾り付け、クリスマスの楽しい雰囲気を味わってもらえないだろうか。少しでもハッピーな気持ちになってもらえないだろうか。そして、嬉しさとともに、社会につながるFSCを覚えてくれたらなお嬉しい。そんな想いで、FSCロシアがこのイベントを企画しました。そして、「美しき地球の美しき子供たち」という財団の支援、DIY小売店やペイント製品会社の協力を得て実現したイベントです。

ペイントに使用されたおもちゃはFSC認証材で作られているので、森林を破壊したり動物に影響を及ぼしたりすることのない木材です。地域の人たちにもマイナスな影響となることのない木材でもあります。そのような木材で作られていることを、ペインティングに参加した子供たちやお父さんお母さん、そしてカラフルなおもちゃを受け取った病院にいる子供たちは、楽しみながら知る機会となったことでしょう。また、FSCのチェックツリーロゴがある製品の購入が「責任ある選択」に繋がることも分かったのではないでしょうか。

木のおもちゃを通して、元気づけたりづけられたり、人を想ったり、責任ある行動を考えたり、参加することによって感じられた大切なことを、ひとりひとりが心にとめる機会になったのではないでしょうか。心のこもった、そして持続可能性をも取り込んだクリスマスイベントです。これから毎年、さらに規模を広めて行きたいと、FSCロシアは楽しみにしているようです。

画像:© FSC Russia FSCロシアのイベント「病院をカラフルな森に」は慈善事業として行われ、1000以上もの家族がに参加し、FSCを知ってもらう機会にもなりました。

笑顔につながる企業を応援する

eco-friendly_5-003.jpg今回イベントが行われたDIYの小売店OBIは、日ごろからFSC認証製品を多く扱っています。FSC認証製品であるおもちゃは、FSCロシアのパートナー企業のアバ社が製造したもの、ペイントに使われたインキはFSCロシアのスポンサーである企業からのものです。このように、企業は様々な方法で環境や子供たちを支援しています。本業の製品やサービス提供がそれにつながることもありますし、扱う製品等を活かしてこのようなイベントを通じ行うこともあります。

私たちは日ごろ商品を選ぶ時、安心できる会社やブランド、原料や製品の調達方法や場所、値段やデザインなど様々な条件から絞り込んで選択をしていますね。「このお店は子供たちの笑顔のために頑張っている」「この会社は子供たちへのクリスマスのプレゼントのサポートをしている」このような会社の姿勢は、私たちが次の買い物の選択をするときに、とても有力な要因となり得ます。

「家の修理をするときには、やはりあのOBIのDIYショップで選びましょう」「木材はやっぱりFSCを選ばなくちゃね」こんな会話が、今回参加した1000の家族のうちのいくつかの家から聞こえてくるでしょうか。

画像:© FSC Russia 6日間に600のおもちゃがペイントされ、色づけされたおもちゃは、ユカテリンブルグの病院に届けられます。

参考情報

- FSC website: https://ic.fsc.org
- https://ic.fsc.org/newsroom.9.1003.htm
- アミタ株式会社は、FSCに認定された認証機関Soil Association WoodmarkとSCS Global Servicesの日本パートナーです。
-  FSC®N001887

■この記事はCSRJAPANに2015年2月10日に掲載されたものです

身近なエコ|環境認証でモノの見方・選び方が変わる! の記事をすべて見る
このページの上部へ