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Q&A

中小企業がCSRに取り組むには何からスタートすべきですか?

まず自社の活動を従業員と共に振り返り、整理し直すことをお勧めします。 CSR は決して多額の投資をして新しく取り組むべきものではなく、「会社近辺の清掃活動」「小学校への出前授業」「安全活動への取り組み」等、すでに実践している活動も多いです。普段当たり前 のように実施している活動の中にも、もしかしたら他の企業では実施していない内容があるかもしれません。

中小企業ならではのメリット

中小企業は大企業と比較して、経営資源(人・モノ・金・情報)が豊富なわけではありませんが、シンプルな組織であるため、経営の意思決定が早く、すぐに実践できるメリットがあります。経営者自らが率先して従業員に働きかけることで、従業員からの協力を得られやすく積極的に取り組むことができます。

活動は必ず振り返り、発信する

CSR 活動の振り返りをしないのは大変もったいないです。ぜひ、期間を区切り、社内外にも発信する場を設けましょう。 中でもCSRレポートは有効な手段の一つです。CSRレポートは予算がかかかるので、中小企業の方が製作するのは難しいように思えますが、自分達で製作すれば製作費用は安く抑えられます。確かに製作会社に依頼すればデザインやレイアウトも凝ったレポートが完成されます。しかし、CSRレポートに体裁の決まりはありません。(推奨されるガイドラインはあります。)

CSRレポートの活用

中小企業の中には会社案内を作る代わりに CSR レポートを製作している会社もあります。 株式会社カスタネットは、立ち上げから社会貢献活動を行い、創業2年で 6,000万円の赤字を抱えるも、活動を継続。徐々に取り組みが評価され、2010年に発行した『小さな企業のCSR 報告書』で一躍有名となりました。その特徴はCSRレポートを会社案内として利用し、売上を向上させた点です。

必ずしもお金をかけたからといって、読者に読まれるレポートになるとは限りません。要は中身が問題です。ぜひ、レポート製作やウェブサイトの製作等も従業員と一緒になって製作していただきたいと思います。

そうすることで、自社の組織力が高まり競合他社との差別化にもなってきます。何よりも 取引先からの信頼も増してくるはずです。そして、中小企業ならではのオリジナルな活動をすることで、大企業以上に地域社会に溶け込む会社になることができるのです。

※ 参考文献:さいたま市CSRチャレンジ企業認証制度「CSRチェックリスト~中小企業のためのCSR読本~

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執筆者プロフィール
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猪又 陽一
アミタ株式会社
総合環境ソリューション営業グループ
ナレッジソリューションチーム チームリーダー

早稲田大学卒業。株式会社ベネッセコーポレーションにて理科教材編集やダイレクトマーケティングを経験後、外資系ネット企業の日本法人やネットビジネスの立ち上げに携わる。その後、株式会社リクルートエージェントにて新規ビジネスを軌道にのせた後、アミタに合流。環境分野におけるマーケティングや仕事・雇用・教育をテーマに研究開発。「おしえて!アミタさん」「CSR JAPAN」をプロデュース。サイト集客数を約300%アップさせる等、環境やCSR戦略・マーケティングに従事。

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