

おしんちゃん
オシンちゃん
テリ爺の雑貨店で働きながら、Open Source Intelligence(オシント)を学ぶ女の子。

てりじい
テリ爺
オシンちゃんのインテリジェンス力を鍛える謎のお爺ちゃん。世界中を飛び回り、集めた雑貨を売る「テリーの店」を経営している。
オシンちゃん
(パソコンの画面を眺めながら)ねえお爺ちゃん、ガリウムって何?
テリ爺
すごく変わった金属でな、人の体温で液化するほど融点が低いのじゃ。特殊な物質特性によって新しい半導体に使われておる。現代のエレクトロニクスでは欠かせない存在じゃ。
オシンちゃん
へぇそうなんだ!ほら、EUが、ギリシャでガリウムを生産するように9000万ユーロも投資をするんだって。
テリ爺
うむ。これはEUの重要原材料戦略プロジェクトの一環じゃな。
オシンちゃん
どういうこと?
テリ爺
ガリウムというのは、産地がとても偏っておって、95%以上が中国産なんじゃ。しかも最近は輸出統制をしておる。
オシンちゃん
うわ!だからEUは供給されなくなっても困らないようにしようっていうことなんだね。でもギリシャでガリウムって取れるの?
テリ爺
ガリウムは単独で地面に埋まっているわけじゃない。アルミニウム鉱石であるボーキサイトにわずかな量が含まれておるんじゃ。ギリシャは欧州有数のボーキサイト産地で、ガリウムを含有しておることは分かっておったんじゃが、回収技術が未成熟で経済性も低かった。ゆえにこれまで積極的に生産されてこなかったんじゃ。
オシンちゃん
中国の輸出統制で、経済性が見合ってきたってこと?
テリ爺
こうした市況は、国際政治と切っても切れない関係なんじゃ。政治的対立が強まれば様々な資源がひっ迫する。トランプ大統領が中国への高関税を引っ込めたのも、中国には途絶すると致命になる素材「クリティカル・マテリアル」が豊富にあるからじゃ。ギリシャでのガリウム生産は、経済性が見合ったとは一概に言い切れないけれども、EUとしては今後クリティカル・マテリアルの中国依存を下げる目的もあって、投資しているとも言えるんじゃよ。
オシンちゃん
平和になって浮くお金は軍事費だけじゃないんだね。
執筆者プロフィール(執筆時点)

RuleWatcher取得のフレッシュなデータをもとに、政策一次情報からの洞察を楽しく伝える。主催する月次勉強会(オシンといっしょ!)も人気。社会人向け講座では、主に国際情勢の読み解きを担当。金融・経済から環境・人権分野まで、横断することで得られる「見立て」の大切さを説いている。
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