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「環境」×「仕事」その1~環境分野における雇用創出140万人は本当になされるのか?リレーコラム

inomata_column1_by_Alex E. ProimosSome Rights Reserved. Photo by Alex E. Proimos

2009年12月に公表された「新成長戦略(基本方針)~輝きのある日本へ~」では、成長分野として環境分野の雇用創出について2020年までの目標数値として「140万人の環境分野の新規雇用」を掲げています。

私も環境業界に足を踏み入れて、かれこれ1年が経過しますが、全国各地のセミナーや説明会などで環境業務に携わっている現場の方々とお話する機会も多くあります。

その中で、環境業務の実態をお聞きすればするほど、むしろ「環境分野の雇用縮小」を実感することが多く、政府の見解と比較するとかなりの矛盾を感じております。

今回、改めて「環境と仕事」ということをテーマにして、新雇用創出のために必要となる環境業務について、アミタエコブレーン株式会社の強みである環境業務に携わるご担当者についての実態データを見ながら、何回かに分けてお話しできればと考えております。

ぜひ、自分の会社に照らし合わせて、お考えください。

「環境業務」と言っても会社によってさまざま

そもそも、企業の中で環境業務というのはどう位置づけられているのでしょうか?おそらく、企業の組織は、企業理念や社是社訓などにも反映されるように、経営の意思が反映されるものだと考えております。下記のデータは、弊社のセミナーに参加された企業様の部署名の一部ですが・・・、

  • 総務人事部
  • 経営企画部環境担当
  • 品質保証環境部
  • EMS管理グループ
  • CSR推進室
  • CSR本部
  • 環境推進室
  • 安全品質部
  • 品質・環境システム戦略センタ
  • 製造部
  • 社会責任推進部
  • 環境・安全衛生部・・・など

各企業によって名称がバラバラで、なかには、エコ戦略本部など環境を経営戦略の一部として取り組まれている積極的な会社もございました。一般的には、CSRや環境推進などの言葉を入れている企業がほとんどかと思われますが、改めて、「名は体を表す」と言われているように、部署名によって企業の環境に対する姿勢が垣間見られるのではないでしょうか。

結論としていえることは、環境業務は、総務部や経営管理部、人材部、環境部、製造部と多岐の部署に渡って行われており、様々な業務があるというのが分析結果から分かってきております。

そこで、具体的に環境部と言われている部署の業務内容を弊社のセミナーや説明会の参加者の方にアンケートで確認しました。

「環境」×「仕事」その2へつづく)

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執筆者プロフィール
「環境」×「仕事」その1~環境分野における雇用創出140万人は本当になされるのか?

猪又 陽一
アミタエコブレーン株式会社 
マーケティング事業部 主任

1970年生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、株式会社ベネッセコーポレーション入社。子どもたちに環境の大切さを伝えるべく、理科教材編集業務などに携わる。その後、外資系ネットビジネスの立ち上げやコンサルティング会社でマーケティング、新規事業開発を専門でビジネスの立ち上げを多数経験後、「人をマーケティングしたい」と考えて株式会社リクルートエージェントへ転職。インターネット業界の雇用創出・流動化のために新規ビジネスを立ち上げ、ビジネスとして軌道にのせた後、09年に総合環境ソリューション企業アミタの理念に共鳴し合流。現在、環境分野におけるマーケティングや仕事・雇用・教育をテーマに研究開発、環境を切り口にした組織コンサルティングやマーケティング支援などに従事。

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