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カーボンオフセットの価格の違いの理由は何ですか?

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大きく分けて、以下3つが考えられます。

  1. オフセットに使っているクレジットの種類(CER、VER)が違う
  2. 仕入れ価格が違う
  3. コンサル料など付加価値が付いている
クレジットの種類

企業がオフセットをする場合、CER(CDM:クリーン開発メカニズムによって獲得されたクレジット)を用いることが多いかと思いますが、CERにこだわらず、VER(自主的な排出削減クレジット)でオフセットする場合は、一般的にCERよりも安いものが多いです。また、現物と先物でも、価格は大きく異なります。CERとしてまだ認証されていない、国連認証申請中のものだと、すでにCERとして認証されたものより当然価格は安くなります。

仕入れ価格の違い

仕入れ価格には、様々な要因が関係しています。 そもそも、カーボンオフセットは、相対取引(市場を介さずに売買当事者間で売買方法、取引価格、取引量を決定して売買する取引)なので、市場価格はありません。 ※参考価格としては、ヨーロッパのクレジット価格などがあります。 具体的には、

  1. どこの国のどんな取組みを選ぶか?
  2. どの程度の管理がなされている取組みなのか?
  3. オフセット量はどのくらいなのか?

などで、価格が変わります。

例えば、東南アジアの熱帯雨林への植林で、確かに植林はするが、現地のその後の状況まで管理しているわけではなく、10年後は伐採されていたり山火事で燃えてしまっている可能性がある、というケースがあるとします。一方で、植林後も、人を雇って管理しているケースもあります。この場合、当然、人件費や管理費などで、後者のほうが仕入れ価格は高くなります。また、植林する現地の環境、木の種類、規模などでも価格は変わります。

そのため、一口に植林でオフセットといっても、1本100円未満から1万円以上まで、価格に差が出たりするのです。 では、高いもののほうがよいのか?というと、それは考え方次第です。

オフセットを検討する際は、自社に関連のある特定の地域を応援したいのか、生態系に考慮したいのか、熱帯雨林の原住民の生活に貢献したいのか、一回でオフセットするのか定期的にするのか、コストパフォーマンスのいいものを選び多くのオフセットを行うことで成果を挙げたいのか、何らかの企画の一部としてストーリーを重視するのか・・・等々、自社が何をしたいのか?という希望をまず明確にし、それにマッチする内容のオフセット方法を選ぶことが大切です。

オフセットのための様々な活動は、その地域の環境や地元住民の生活などと密接に結びついているものが多いので、価格だけを指標に選ぶのではなく、自社の希望と、それぞれのオフセットの特徴や個性を照らし合わせて、最も合うと思うものを選ぶことをおすすめします。 プロバイダーも多くありますので、いくつか話を聞いてみてもよいのではないでしょうか。

コンサル料などの付加価値について

料金体系として、カーボンオフセット代金にコンサル料がセットになったり、ベース料金として設定されているケースもありますので、見積もりをとる時点で、どういったサービス内容なのか、確認するとよいでしょう。

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