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処理会社や収集運搬会社と上手にコミュニケーションをとるには、どうすればよいでしょうか?

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WDS等のツールや現地確認の機会等を通じて、互いの現状把握を正確に行うことがコミュニケーションの第一歩です。そこから始めて、それぞれの課題や事情を本音で話し合い、将来的な目標やビジョンを連携して実現していくパートナーになれば理想的です。

事業者間のコミュニケーションがうまくいかなかった事例

排出事業者と処理会社のコミュニケーション不足が原因で発生した事例としては、利根川水系のホルムアルデヒド検出事案が有名です。 また、平成26年3月に環境省から公表された「平成25年度未規制物質を含む廃棄物に係る基準等検討調査」に関する報告書においては、事前情報や契約とは異なる化学物質が入ってくることがある、もしくは入っていそうな廃棄物がある、と回答した処理会社は、調査対象の64.6%を占めており、また23.3%でそうした物質の混入からヒヤリ・ハット事例が実際に発生したと回答しています。

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(環境省「平成25年度未規制物質を含む廃棄物に係る基準等検討調査」平成 26 年3月より)

このような事故を防ぐには、やはり適切なツールや機会を活かしたコミュニケーションが重要です。

コミュニケーションをとる上での3つのポイント
    1. 意識・姿勢:排出事業者は、処分会社や収集運搬会社を、自分たちに代わって廃棄物を処理してくれるパートナーだと考える姿勢が必要です。委託先にコスト削減や作業負荷を一方的に要求していないでしょうか。無駄なコストの削減は必要ですが、委託先の設備や処理方法、業界の動向等を正しく理解することが継続的な適正処理につながります。

    1. ツール:排出事業者と処理会社が必要な情報を共有するために、WDS等のツールが活用されていますが、正しく運用されていますか。書類をやり取りして終わりといった形だけの運用になっていないでしょうか。定期的な分析結果の提供、性状・成分が変わった際の伝達等がきちんと行われていれば、より安全で適正な処理が可能となります。 また、WDSに確認覧を設け、受領日や改訂履歴等を記録に残すことも必要です。
      ▼WDSに関するガイドラインはこちら

    1. 機会:現地確認の際、チェックリストに沿って一方的に質問するだけでなく、大切なコミュニケーションの機会ととらえ、活発な意見交換を心掛けましょう。他社に委託している廃棄物のことや、廃棄物保管場所、マニフェストの管理方法等について相談してみたら、思わぬアイデアが得られるかもしれません。 処理委託している会社が多い場合は、各社を一度に集めて環境方針説明会等を開催してもよいでしょう。環境方針や課題の説明、1年間の実績報告、委託先の好事例、悪い事例等を共有することで、参加者全員のレベルアップにつながります。
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執筆者プロフィール
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丹下 貴夫 (たんげ たかお)
アミタ株式会社
環境戦略支援営業グループ 中部チーム

関東・東北エリアに所在する企業の廃棄物リサイクルコンサルティング営業に携わり、現在は蒲郡営業所で2013年4月にアミタの技術供与で稼働を開始した愛知海運・蒲郡リサイクルS.C.の原料集荷を担当。

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