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ICT/IoTで廃棄物管理の効率化を図るには?

ICT(情報通信技術)や、IoT(モノのインターネット)という言葉をよく耳にするようになりました。近年、あらゆる産業においてデータやインターネットを駆使した業務の効率化が進められています。

廃棄物管理も例外ではなく、2020年には電子マニフェストの一部義務化に関する法律が公布されています。そこで今回は、IoTに着目し、廃棄物管理現場での活用についてご紹介します。

IoTとは

IoTとは「Internet of Things」の頭文字を取った単語で、日本語では「モノのインターネット」と言われています。モノが自らインターネットにアクセスし、動作をすることが特徴です。身近な例では、スマートフォンがインターネットを通じて、エアコンを遠隔操作する機能が挙げられます。IHS Technologyの推定によれば、インターネットにつながるモノ(IoTデバイス)の数は2015年から2016年まで、12.8%と増加しており、2020年は現状の数量の約2倍に規模が拡大する見通しであると示しています。この動きを受けて、2017年に日本政府は「未来投資戦略2017」を閣議決定し、中長期的な成長を実現していくために、技術革新をあらゆる産業や社会生活に取り入れることを目指すとしています。IoTの活用もその一つであり、図1のような社会システムの構築を描いています。

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<図1:IoTが実現する新しい社会の姿> 

参考:経済産業省「平成 27 年度我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備
(水道事業における CPS(サイバーフィジカルシステム)実装のための調査研究)」報告書

廃棄物管理現場でのIoT化は?

<表1:IoTが備える機能>

パターン

機能

効果

パターン 1

センターコントロール

管理者が、担当者や経営者等のステークホルダーとリアルタイムに現場・経営の状況を共有し、状況に応じた最適な意思決定を行う。

パターン 2

ビジネスコラボレーション

企業内の部門間、または企業間でお互いのバリューチェーンをシンクロさせ、ビジネスルールに基づいた、双方の利益を最大化するための協業を行う。

パターン 3

人の実行支援

従来の担当者が経験と勘で行っていたことを補完し、より効率的かつ、付加価値のある業務にシフトさせる。

パターン 4

自動化

従来の担当者や管理者が行っていたことを自律的に実施し、無人化する。

参考:経済産業省「平成27年度我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(水道事業におけるCPS(サイバーフィジカルシステム)実装のための調査研究)報告書」図29:検討フレーム-CPS/IoT 活用パターン p.54

上記を元に、廃棄物管理現場でどのような取り組みができるかを考えると、以下となります。

<IoTが備える機能―廃棄物管理業務―>

パターン

機能

効果

パターン 1

センターコントロール

管理者が担当者や経営者等のステークホルダーとリアルタイムに現場、経営の状況を共有し、状況に応じた最適な意思決定を行う。

例)システムを利用し、下記の情報をリアルタイムでデータ共有する。

・マニフェストの発行状況とその内容

 (どこに、どのような廃棄物を、いつ、委託したか)

・各種契約書の締結状況とその内容

・委託先の許可情報

・各現場の廃棄物の排出量    など

→各拠点の状況を担当者や経営がしっかりと把握し、適切な人員配置、業務運営を行う。

パターン 2

ビジネスコラボレーション

企業内の部門間または企業間でお互いのバリューチェーンをシンクロさせ、ビジネスルールに基づいた、双方の利益を最大化するための協業を行う。

例)委託先の情報を遠隔で得られるシステムを利用する。

→複数の会社をつなぎ、委託先とのコミュニケーションを強化する。

パターン 3

人の実行支援

従来の担当者が経験と勘で行っていたことを補完し、より効率的かつ、より付加価値のある業務にシフトさせる。

例)マニフェストのひな形を登録できるシステムを利用し、どの担当者でも、法定記載事項を漏れなく記載できるようにする。

IoTを活用し、人的ミスや知識不足を補う。

パターン 4

自動化

従来の担当者や管理者が行っていたことを自律的に実施し、無人化する。

例)廃棄物の保管場所にセンサーを設置し、保管量の把握を自動で行う。

→自動化によって現場の見回りや記録の回数を減らし、業務を効率化する。

(アミタ株式会社作成)

IoTを利用した情報の共有化、業務の自動化により、業務時間短縮とコストダウンが期待できます。また、図2の小野田氏がまとめた研究結果によると、現場作業員の危険な作業を無くすことによる安全性や生産性の向上など、効率化以外にも複数のメリットがあげられます。

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<図2:廃棄物処理・リサイクル分野におけるIoT導入による効果>

参考:小野田弘士教授 外部環境の変化と資源循環産業の方向性

IoT活用による廃棄物管理業務の事例

アミタでは、廃棄物管理現場におけるセンシング技術の提供を行っています。具体的には、保管場所にセンサーを取り付け、廃棄物の保管量をリアルタイムで計測するというものです。専用Webページにて遠隔からの確認ができ、廃棄物の保管量を通知するアラート機能も備わっています。実施いただいた担当者様からは、下記のご意見をいただいています。

  • センサー導入により、廃棄物の堆積量や保管量を常時確認でき、排出量の傾向が可視化された。
  • アラートを堆積量の8割設定にしたことで、引取車両を呼ぶタイミングに余裕を持つことが出来るようになった。
  • 不定期に発生する廃棄物を保管しているが、業務部門が慌てて車両を手配するということがなくなった。
  • 個人管理の限界を感じていたが、可視化、共有化に加え、自動化をすることで確かな安全性と余裕を手に入れることができた。

環境管理業務は、廃棄物処理法などの専門知識が必要な上、日々のルーチン作業も多い業務ですが、IoT化を通じたコンプライアンス強化・業務効率化が進んでいます。今後の動向に注目です。

アミタでは、廃棄物管理業務にICTを導入するサービス「AMITA Smart Eco(アミタスマートエコ)」を提供しています。

アミタでは、ICTによる環境管理業務の効率化を支援しています。関連コストを最大約5割(当社試算)削減します。

詳しくはこちら

参考情報

「平成27年度我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(水道事業におけるCPS(サイバーフィジカルシステム)実装のための調査研究)報告書」(経済産業省 商務情報政策局 情報通信機器課 平成28年3月)

「外部環境の変化と資源循環産業の方向性」(小野田弘士 早稲田大学大学院 環境・エネルギー研究科 教授 2018年8月2日 循環経済ビジョン研究会)

執筆者プロフィール(執筆時点)

アミタ株式会社
境戦略デザイングループ 西日本チーム
宮﨑 希如子(みやざき きしこ)

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