FAX通信を1号から100号まで全て保管。愛読企業の活用術とは? | 企業のサステナビリティ経営・自治体の町づくりに役立つ情報が満載

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インタビュー

プラントメーカー 環境・品質保証ご担当 山口 正人 様FAX通信を1号から100号まで全て保管。愛読企業の活用術とは? 初心者向け


AMITAのリサイクル通信(FAX通信)は、2012年10月に100号を迎えました。今回は、今後さらに良いFAX通信をお届けしていくため、1号から100号まで全て保管してくださっているプラントメーカーの山口様にFAX通信の活用方法を伺いました。


―御社は、水処理の設備や薬品を扱われており、環境報告書にも、顧客の環境負荷を低減したデータや事例が多数掲載されていますね。
山口氏:そうですね。アミタさんと私たちの仕事は、似ているところがあります。ただ、アミタさんは資源化、私たちは水処理と、お互いの強みが異なるので、パートナーとして協業させていただいています。

アミタさんから相談を受けて、ご協力させていただくことは多くあります。逆に、資源化等の案件は、アミタさんにお願いしてご対応していただくケースもあります。お互い、今後もうまくやっていけば、win-winの関係を築けるのではないかと思います。

8年間、環境・廃棄物業務にFAX通信を活用

―山口様は、FAX通信(AMITAのリサイクル通信)を、1号から100号まですべてお持ちいただいています。また、今回の「ご紹介キャンペーン」でも、関係会社の方にFAX通信をご紹介くださいました。
山口氏:FAX通信は、100号まで本当によく続けてくださったと思い、敬意を払っています。「継続は力なり」で、こういった地道な継続は読者の心を打ちますし、アミタさんのビジネスチャンスにもなるのではないでしょうか。読者として、100号まで行ったときは、本当に嬉しかったです。

―山口様の部署のお仕事というのは、会社としての環境の取り組みを促進していくところですよね。
山口氏:はい、ISOの内部監査をお手伝いする等、グループ全体の環境関連の課題解決や、グループのコンプライアンスの担保、さらにその上を目指しています。

FAX通信等でいただいた情報を他の拠点の担当者に提供したり、逆に社内で再資源化の課題を抱えているところがあれば、情報を集約して、アミタさんにご相談することもあります。廃棄物一つとってもそうですが、100%コンプライアンスを担保するのは、本当に難しい。時々堀口さん(アミタ持続研 堀口主席コンサルタント)にご相談することもあります。まだ私どもも完全ではないですが、かなり廃掃法への対応もうまくできてきました。

―山口様は15年ほど環境業務をご担当されているとのことでした。その約半分の8年間は、FAX通信を取っていただいています。創刊間もない頃のことについてお聞かせくださいますか?
山口氏:FAX通信の創刊当初は、アミタさんの自己紹介みたいな感じでした。10号、20号と進むに従って我々のニーズを理解いただき、「こんな課題があるからこういう風にしましょう」というように変わってきたと思います。具体的な研修メニュー等も出てきましたね。

アミタは、課題解決の「最後の砦」。
何がどこまでできるか、を知っておきたい

―山口様は、読者アンケートで、「アミタができること・できないこと、アミタのスペシャリスト紹介」を特集して欲しいとご記載いただきました。

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山口氏:アミタさんには、多くの専門家がいると思うので、誰にどんなことを相談したらいいのか、知りたいです。アミタさんのできることが10あるとしたら、3割か4割しかお客様に伝わっていないと思うのです。

環境業務の中でも、廃棄物処理法、資源化等、自社で得意でないことをすると時間がかかる。その点、アミタさんにお願いすると早いですね。アミタさんに相談してできなかったら、万策尽きたと思って、諦めがつきます。だから、最後の砦であるアミタさんが、何をどこまでできるのかというのを知りたいです。

もともと、自然界に廃棄物はないんですよね。廃棄物も、もとはお金をかけて買っている原料です。本来は捨てるところがなかったはずで、それは廃棄物ではない。ですから、それを資源化するのは当然のことだと思うのです。

今こういう時代だからこそ、資源生産性を上げるためにアミタさんの活躍される場が、もっと広がるのではないかと思います。今後、東南アジアの環境市場も大きくなっていくと思いますが、戦略さえあれば、アミタさんのチャンスは広がると思っています。

FAX通信のアンケートで双方向のやり取りをし、お互いのメリットに

―ありがとうございます。山口様は、いつもアンケートでお声をいただいており、時には特集のアイデアも頂戴していましたが、本日直接お話を伺うことができ、非常に参考になりました。
山口氏:FAX通信のアンケートに時間をかけて答えるのも、情報発信を続けてほしいからです。読者の一人として何ができるかというと、アンケートにまじめに答えるのが一番の誠意だと思ったのです。「私はこう考えている」というのを投げかけ、キャッチボールすることで、アミタさんは読者ニーズが分かるし、その結果が内容やサービスに反映されると我々にもリターンがある。リターンがあるから、さらにキャッチボールができる。一方通行はだめだと思います。

私はアミタさんのFAX通信にそれだけ感謝しているのです。関係会社にも情報として提供できますし、法改正等の動向もわかります。自分一人でやっていると、どうしても抜け・漏れが出ます。それを防ぐチェックリストにもなっている。必要に応じて法律相談もできて、本当に助かっています。逆に言うと、そういった点が、アミタさんにとっての「市場」になるのではないかと思います。

アミタに期待するのは、「資源化の面でのBCP」と、
会社に「気づき」を与えること

山口氏:アミタさんに今後期待することは、BCP(事業継続計画)に資源化の面で協力するということです。

弊社関西の駐在所でも水を約98%リサイクルしていますが、どうしてもその過程で汚泥や濃縮塩等の廃棄物が出ます。例えば、災害が起こった際に道路が寸断されて、廃棄物が溜まると、工場全体が動かなくなる。いくら電気やガスが復旧しても、廃棄物が場内に溜まってしまっては、生産プロセス全体が止まってしまいます。

それを防ぐためのビジネスは、今後重要になってくると思います。アミタさんが東北に拠点を出して社員の方を配置したのも、広い意味でのBCP支援ではないかと思い、素晴らしいと思っていました。

―東日本大震災で、BCPを含めた事業の持続可能性に対するニーズは顕在化しました。アミタでも、震災直後はお客様の支援に奔走しました。
その他に、アミタへの期待はありますか?

山口氏:アミタさんの活動の中で、南三陸にオフィスを開設したのはすごいと思います。腰の据え方が違う。アミタさんは様々な事業をやっておられますが、全くの異分野において新しいビジネスモデルを開拓するのは並大抵の決意ではないと思います。

それを可能にしているのも、多様な人材が集まっていて、組織体として変化に強くなっている。私どもはどちらかというと「シングルラージ(生物多様性の用語で、1つの大きな保護区を指す)」なんですよ。私はアミタさんをよく知っているつもりですけど、まだ7~8割しか知らないと思う。アミタさんとの付き合いが浅い人や会社は、おそらく半分も知っていないと思う。それがもったいないと思うのです。アミタさんは顧客の信頼を得るところを越えて、感動を与えている部分がある。また、事業を通してCSV(Creating Shared Value:社会と企業が共有できる価値の創造)に至っているところがある。

私が期待しているのは、アミタさんのような会社と交流することで「シングルラージ」が崩れ、「今とは異なる分野でも自社が社会に貢献していける」と社員が気づくことです。そうすれば、弊社にとっても、また違う展開があるのではないかと思います。

―ご期待いただいていることに反することがないように、またそれを上回れるように、今後も努力し続けなければと思いました。本当に今日はありがとうございました。

プロフィール
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山口 正人 様
プラントメーカー 環境・品質保証ご担当 

入社後、研究部門を経て環境部門へ。MFCA(マテリアルフローコスト会計)等の社内への導入や、グループ全体の環境業務支援(ISO内部監査、コンプライアンス強化等)に携わる。

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