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コラム

地域の課題をトータルで解決する「MEGURU STATION」【前編】地域の課題をトータルで解決する「MEGURU STATION」実証レポート

megurustation_top.jpgアミタ株式会社はNECソリューションイノベータ株式会社、宮城県南三陸町の地元企業である合同会社MMR、株式会社佐久、有限会社山藤運輸、株式会社山健重機と共同で、宮城県南三陸町で2018年10月11月に「包括的資源循環の高度化実証実験」を行いました

今回はこの2018年10月11月に「包括的資源循環の高度化実証実験」について前編・後編でレポートします。

後編はこちら

背景となる南三陸バイオマス産業都市構想

南三陸町は人口約1万3千人、海里山が一体となった豊かな自然環境を有する町です。同町は東日本大震災後の復興の過程で「エコタウンへの挑戦」を掲げ「南三陸町バイオマス産業都市構想」を策定。2014年3月に国の認定を受けました。同構想の策定・実践にあたって、アミタは官民連携(PPP:Public Private Partnership)の事業として、共にまちづくりを進めています。上記構想の中核として、これまで主に公的インフラにより「処理」がなされてきた地域の廃棄物系バイオマス(生ごみ、し尿、下水汚泥等)を地域資源として資源化・有効活用をするべく、2015年10月にバイオガス施設「南三陸BIO(ビオ)」を開設。地域内から回収した生ごみ等からバイオガスと液体肥料を生成します。バイオガスはエネルギーとして、液体肥料は地域の農地で使われ、作物が作られます。本施設稼働のためには地域住民の各家庭における分別が不可欠であるため、稼働以降、全町内(約4,600世帯)で生ごみ分別が行われています。

今回ご紹介する「包括的資源循環の高度化実証実験」は、南三陸町が取り組む焼却・埋立ゼロの町づくりの次なる一歩として、住民主体のコミュニティ力による更なる資源化率向上を目指し、実施することとなりました。

「包括的資源循環の高度化実証実験」の概要

photo01-240.jpg本実験は町内の「志津川」という1地区から参加者を事前募集しました。期間中、資源循環の拠点「MEGURU STATION」(めぐるステーション、以下ステーション)」を町内に設置し、参加住民にはステーションへ回収対象となるごみの持ち込み・分別を行っていただきました。当初は地区内の100世帯前後を想定していましたが、開始以降も希望があれば居住地区に関わらず参加者を受け付けました。
(写真 「MEGURU STATION」の外観)

実証期間後、持ち込まれた資源ごみの計量・分析および参加住民へのアンケートを通して、資源ごみの分別・回収の状況とステーションの利便性・有用性等を検証しています。

「感謝ポイント」について

photo04-240.jpgステーションの第一の目的は、町内の資源循環の拠点です。本実証実験に参加を表明してくれた住民の方々に資源ごみを持ち込み、分別してもらうことで、町内におけるすべての一般ごみの資源循環率の向上を目指しています。第二の目的は、関係性構築の拠点になることです。ごみを持ち込んだ住民にはインセンティブとして、ICTを活用した「感謝ポイント」が発行されます。

住民は利用者登録をしたうえで、テント内に設置した品目ごとの容器に資源物を投入します。その際、設置してあるQRコードリーダーに専用スマートフォンアプリ「Thanks APP」や専用カードのQRコードをかざすことで、ポイントが付与されるしくみです。

ポイントは資源ごみの持ち込みに加え、ステーションで行われる各種イベントに参加することでも付与されます。このやり取りで、住民同士は身近で親切な行動に対して感謝の気持ちを伝えあうことができる設計です。さらに併設施設のカフェメニューや地元で生産された農産物との交換等、住民間の交流を深めるものや地域とのつながりを感じられるものに使用できます。
(写真 「Thanks APP」アプリ画面と使用の様子)

回収対象となったごみ

photo03-240.jpg回収対象となったごみは、大きく、資源ごみ(16品目)、燃えるごみ、生ごみの3種です。燃えるごみについては更に、①プラスチック類、②紙くず・布くず・木くず等、③草木類、④廃食用油、⑤卵殻・貝殻等、⑥衛生ごみ(オムツやティッシュ等)、の6種に分別を行いました。ただし生ごみと、今回回収する燃えるごみのうち⑤卵殻・貝殻等、⑥衛生ごみについては、前述の「南三陸BIO(ビオ)」稼働以来地区ごとの集積所で回収を行っていたことから、従来の集積所に出していただくことを基本としました。(生ごみについてはステーションでも回収を受け付けました)。開放時間は木曜以外の日中(通常7時~18時)で、事務局スタッフが常駐し分別指導等を行いました。
(写真 ごみ分別を行う参加住民)

※なお本実証実験の主目的は、前述した通り、持ち込まれる資源ごみの分別・回収の状況およびステーションの利便性・有用性等の検証であったことから、回収したごみについては町の従来の方法に従って処理を行っています(現在、種別ごとに資源化・熱回収の方法を調査中です)。

後編では、ステーションの関係性構築の拠点としての機能や、実証実験に関するアンケート結果をご紹介します。

関連情報

tss.pngアミタグループは、地域の持続性を高める統合支援サービス「BIOシステム」を提供しています。地域の未利用資源を活用したコンパクトな自立型の地域づくりを、ビジョン策定からインフラの設計・運営、産業・雇用創出支援まで、トータルで支援します。

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