温室効果ガス(CO2)排出量目標をどのように達成するか?企業にできる取り組みを教えてください。 | 企業のサステナビリティ経営・自治体の町づくりに役立つ情報が満載!

環境戦略・お役立ちサイト おしえて!アミタさん
「おしえて!アミタさん」は、未来のサステナビリティ経営・町づくりに役立つ情報ポータルサイトです。
CSR・環境戦略の情報を情報をお届け!
  • トップページ
  • CSR・環境戦略 Q&A
  • セミナー
  • コラム
  • 担当者の声

Q&A

温室効果ガス(CO2)排出量目標をどのように達成するか?企業にできる取り組みを教えてください。

Photo by You X Ventures on Unsplash

多くの企業が、温室効果ガスの排出量削減について、2030年や2050年までと言った中長期目標の策定を行っています。
しかし、実際に目標を策定したものの、計画通りに削減が進まないなど、実践段階で行き詰ってしまうことがあります。本記事では、「CO2排出量削減の中長期目標を達成する方法」をテーマに、解説します。

「知っておきたい企業の気候変動対策スタートBOOK」
気候変動対策に取り組む企業担当者が知っておきたい情報をまとめました。

muryou.png

基本をおさらい!自社のCO2排出量削減のための4つの手法

自社のCO2排出量を削減していくためには、大まかに4つの手法があります。自社の取り組みを改めて見直しましょう。

▼CO2排出量削減のための4つの手法

手法 詳細
省エネ 生産設備の更新、燃料転換など、現在、利用しているエネルギー使用量の削減
創エネ 自家発電設備や太陽光パネルの導入など、自社における再生可能エネルギーの利用
再エネ利用 他社からの再生可能エネルギーの購入
証書購入(オフセット) 再生可能エネルギーの発電によって発行された証書の購入

出典:アミタ株式会社作成

CO2排出量の削減においては、「エネルギー利用量自体の削減」、「CO2排出係数が少ないエネルギーの選択」がメインとなります。電力使用量が同じであっても、利用する電力がCO2排出係数の少ない電力であった場合、そのケースの方がCO2排出量を削減できることになります。また、証書購入(オフセット)は、契約中の電力メニューについて、「包括契約による割引」や「契約期間の縛りがある」などの理由で切り替えが難しい際に検討します。

アミタでは、削減目標の設定段階から、CO2削減ポテンシャルを計測し、費用対効果を検討しながら、CO2排出量に向けた具体取り組みを設定しています。

▼CO2排出量削減の調査例

CO2排出起源 対策 CO2削減量 投資金額 生産性向上効果 コスト削減効果
生産拠点 電力 省エネ
再エネ(自家消費、外部調達、グリーン電力)
燃料 燃料転換
プロセスガス 設備更新
非生産拠点 電力 省エネ、再エネ

出典:アミタ株式会社作成

知っておきたい!「脱炭素経営」に関する各省の補助金・支援事業

各省も、企業の取り組みを後押しする補助金制度などを整備しています。令和3年度も下記の事業が進められる見込みです。(2020年11月19日時点)

  • 先進的省エネルギー投資促進支援事業費補助金(経済産業省)※例年、5月頃公募開始

sennshinnteki.png 出典:経済産業省ウェブサイトより

  • 工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業(環境省)

datsutannso.png 出典:環境省ウェブサイトより

サプライチェーン全体を通じたCO2排出量の削減のために何ができるか

また、温室効果ガスの排出は、自社に限ったことではありません。企業のCO2排出量は、温室効果ガス(GHG)排出量算定・報告の実質的な世界基準であるGHGプロトコルにおいて、下記の3つに分けられます。サプライチェーン全体を通じた削減が求められます。

▼Scope1~3について

Scope1(直接排出量) 事業者自らによる温室効果ガスの直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス)
Scope2(間接排出量) 他者から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出
Scope3(その他の間接排出量) Scope1、2以外のその他の間接排出量すべて
例)原材料・部品・容器・放送などが製造されるまでの活動に伴う排出
例)自社が販売した製品の廃棄処理に伴う排出
出典:環境省ウェブサイトより

出典:環境省ウェブサイトより

Scope3に該当する排出量の削減は、よりハードルが高いものになります。例えば、企業においては、下記のような取り組みが挙げられます。

  • 製品の使用段階での温室効果ガス排出量を削減できるように、「製品の設計や仕様」を見直す。
  • サプライヤーと、自社の脱炭素ビジョン・削減目標に関連する情報を共有し、連携して、原材料等の製造時における温室効果ガス排出量を削減する。
さいごに

温室効果ガスの排出量削減に近道はありません。コツコツと削減の努力を積み重ね、年次の目標をクリアしていく必要があります。また、2019年のSBTによる認定基準の引き上げに見られるように、今後、温室効果ガスを取り巻く規制はより厳しいものになると考えられます。環境省の中央環境審議会においても、カーボンプライシング(炭素価格付け、炭素税)の検討が進められています。早めに取り組みを進めておきましょう。

「知っておきたい企業の気候変動対策スタートBOOK」
気候変動対策に取り組む企業担当者が知っておきたい情報をまとめました。

muryou.png

貴社の気候変動・脱炭素経営を支援 「The Sustainable Stage (TSS)」

vision1.png

アミタではサステナビリティビジョンの策定、中長期目標やシナリオの策定の支援を実施しています。目標策定支援だけでなく、削減に向けたロードマップの策定、実行までトータルでご支援します。お問合せはこちら

執筆者プロフィール

pro_ishida.png石田 みずき(いしだ みずき)
アミタ株式会社
サステナビリティ・デザイングループ マーケティングチーム

滋賀県立大学環境科学部を卒業後、アミタに入社。メールマガジンの発信、ウェブサイトの運営など、お役立ち情報の発信を担当。おしえて!アミタさんへの情熱は人一倍熱い。

無料メールマガジン登録はこちら

ご依頼・ご相談はこちら

このページの上部へ