本業と結びついた社会貢献活動とは? (1/2)この担当者の声に注目! |

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担当者の声

株式会社丹青社 経営企画統括部 山岡 礼様本業と結びついた社会貢献活動とは? (1/2)

ISO26000の発行で、「地域コミュニティ参画および開発」や「人権」に対しての社会的責任が明確になり、より一層企業の活動に注目が寄せられています。

そうした中、社会貢献活動に対して、社内を巻き込んだ活動がなかなか難しい、経営に結びつけるにはどうしたら良いかというお悩みをお持ちの方もいらっしゃると思います。

今回はノーマライゼーション(注1) 、ダイバーシティ (注2)の考え方に立って運営される「ユニバーサルキャンプin八丈島」を7年にわたり共催され、また本業に結びつけた活動をされている丹青社山岡様にお話をうかがいました。


本業に活きる、本業を活かした社会貢献
―― 空間づくりのプロフェッショナルとして欠かせないユニバーサルデザイン

(聞き手)蝦名:貴社は2005年から毎年「ユニバーサルキャンプin八丈島」という交流イベントを八丈島にてユニバーサルイベント協会様と共催されていますが、これはどういった取り組みなのでしょうか?

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総勢130人規模の参加(第6回ユニバーサルキャンプin八丈島報告書より)

山岡様:ユニバーサルキャンプとは年齢や障がいの有無、国籍の違いに関わらず、さまざまな参加者が毎年、約100人以上集う交流の場です。当社は様々な方が訪れる空間づくりに関わる企業ですが、その中でユニバーサルデザイン(注3)はプロフェッショナルとして欠かせない観点です。

注1:ノーマライゼーション(normalization)・・・「高齢者も障害者も子どもも女性も男性もすべての人々が、 人種や年齢、身体的条件に 関わりなく、自分らしく生きたいところで生き、したい仕事や社会参加ができる、そうしたチャンスを平等に与えられる」"みんなが一緒に"暮らせる社会が"当たり前"だとする考え方のこと。

注2:「diversity」・・・多様性の享受・受容のこと。

注3:ユニバーサルデザイン(Universal Design, UDと表すこともある。)・・・年齢や障がいの有無、国籍などの違いにかかわらず、すべての人が安全で快適な「もの」「建物」「空間」 「サービス」をデザインするという考え方のこと。

しかし、空間づくりのユニバーサルデザインを、マニュアル化するのは容易ではありませんし、答えはひとつではありません。そこで実際に体験できる機会を作り、そこで得た気づきを、本業に還元していきたい、そういう意図で活動を行っています。

この活動の主な目的としては、3つあります。

  • 空間づくりのプロフェッショナルとしての専門力強化策の一環として
  • 人材育成の一環として
  • CSRの一環として
これらを当社の目的として活動を行っています。


蝦名:参加者はどういった方法で募集されるのですか?現地キャンプが3日間、そして、事前事後の研修が1日ずつと約5日間の活動ですので、募集に苦労なさるのでは?

山岡様:社内のイントラネットで募集をすると、毎年社員が応募してくれます。一度に研修参加できる人数が限られるので、できる限り異なる社員が参加できるようにしています。

また、お客様にもお声がけしており、ものづくりメーカーの商品開発のご担当者や、鉄道会社など公共サービスを提供する企業の人材教育ご担当者などが趣旨に賛同し、研修参加してくださっています。みなさん本業でユニバーサルデザインの観点が求められる方々ですね。

蝦名:ステークホルダーとのコミュニケーションにも役立っているのですね。参加された方の反応はいかがですか?

山岡様:参加した社員のなかには、研修で日常の業務とは異なる刺激を受けて、時に複雑な思いや更なる悩みを抱えて帰ってくる場合もあります。現業では採算や効率などを求められることも多いからです。しかし、そのうちに「ユニバーサルデザインやダイバーシティの考え方や情報に対して視野が広がった」「感度が高くなり、デザインや企画を構築する段階で、得られた人脈やネットワークを活かせた」などの声が聞かれるようになりました。お客様の課題を解決していくという、自分の業務のなかで、得た気づきを消化し、活かしていくには少し時間がかかるのかもしれません。

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実践的な事前研修

企業としても、社員としても、模索しながらのこの取り組みですが、日本フィランソロピー協会様より企業フィランソロピー大賞【特別賞】ユニバーサル社会賞を受賞したことがあります。社会性、先駆性、波及性というポイントで、企業の本業を活かした社会貢献活動として評価いただけたことは、とても励みになりました。

蝦名:社員の皆様は、有給休暇で行かれるのか、それとも業務として経費負担も会社でされて参加されるのでしょうか?

山岡様:有給休暇を取得しますが、研修費や必要経費は会社負担です。


蝦名:ちなみになぜ八丈島なのでしょうか?

山岡様:社会人がユニバーサルデザインを学ぶために、日常とは切り離されていて、大人数でキャンプできる場を選ぼうと検討しました。色々なご縁もあったなかで、八丈島の皆さんの理解と協力を得ることができ、今の場所に決まりました。

蝦名:地域の方の参加はあるのですか?

山岡様:はい。メインプログラムである「ダイバーシティコミュニケーション」には「八丈の部屋」があり、島に暮らす方々にも参加いただいています。さまざまな特性、背景を持つ人たちと本音でコミュニケーションする場で、お互いを少しずつ知り合うわけです。

CSR JAPANで各社の「社会貢献活動」をみる

第2回に続く


プロフィール
山岡 礼(やまおか れい)様
株式会社丹青社 経営企画統括部 経営企画室 企画広報課 課長

profile_tanseisya_yamaoka_110810.JPG入社後、商業空間やコミュニケーション空間を担当する複数の営業部門を経た後に、経営企画部門へ。
今年度から広報部門で、丹青社の社名の由来のとおり、「情熱」(丹=赤)と「英知」(青)をもって、丹精込めて伝えようと奮闘中。子育てしながらMBAを取得し、これまでの経験や得たものを仕事に活かしたいと取り組んでいる。


(聞き手)プロフィール
蝦名 裕一郎(えびな ゆういちろう)
アミタ株式会社 マーケティング企画グループ

img_ebina110323_prof.jpg神戸大学大学院国際協力研究科修了。アミタ株式会社に入社後、人事部門でアミタへのエントリー者数を昨年対比3倍にする等成果を上げる。

その後、コンサルティング部門で企業の環境教育活動のプロデュース、省庁・自治体の地域活性化支援事業の運営等に携わる。ソーシャルビジネスに関する新規事業部門を経て、現在はCSRレポートの横断検索サイト「CSR JAPAN」の運営とCSRコミュニケーションの分析、コンサルティング業務に従事。

■ブログ: CSRが当たり前になる世の中に


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