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企業のSDGs取り組み・実践のポイントは?【前編】本質を理解した企業は「企業の存在意義や提供価値」の根本的な見直しから始める

2020年、多くの企業では、事業を通じたSDGsの「実践」が問われています。これは簡単なことではなく、強固なトップダウンで指示を出したからと言って、すぐに実現できるものではありません。
本記事では、SDGs実践におけるポイントと、企業にとってのSDGsの本質的な意義を解説します。前編の今回は、「SDGsの実践における必要条件と十分条件」についてお届けします。

SDGs実践において、その「HOW TO」を実行することは、十分条件である
  • 「SDGsを実践しよう」
  • 「そのためにイノベーションを起こそう」
  • 「そのために組織を変えよう」「個人の能力・意識を変えよう」 ......

といった目的のための「HOW TO」すなわち一般的な手法(研修・ワークショップ・コンサルティングなど)が、昨今、数多く誕生しています。多種多様な形態がありますが、これらを分類すると、ほぼ以下の要素の組み合わせで成り立っています。

▼SDGs実践における「HOW TO」の一般的な要素

要素 具体的には
知識
  • SDGsをはじめとするサステナブル経営についての社会トレンド
  • 他社事例
気づき (座学やワークショップを通じて)
  • 思い込みを取り払い、既成概念にとらわれない創造力を身につける
  • 当事者意識を持ち、主体性を身につける
テクニック
  • 情報を収集・分析するフレームワーク
  • アイデア発想法
演習
  • 実際に成果物を作成して発表し、経験値を積む

では、上記のような「HOW TO」を社内で、あるいは社外コンサル等の助けを借りて実行すれば、SDGsの実践は可能なのでしょうか?

それは一概には言えません。
私は、以上の手法の実行は、SDGs実践の「十分条件」だと考えています。

SDGs実践のための「必要条件」は、企業の存在意義や提供価値を時代に合わせて
再定義すること

優れた手法(HOW TO)を実行しても、うまくいかない場合があります。そして、これらのケースに共通する原因は、SDGsが登場したことの意味を企業の経営者や担当者が「重要なキーワードが一つ増えた」というレベルでしか認識できていないことです。

SDGsの登場は、時代の大きな変化の「氷山の一角」だと言えます。現代社会はVUCAと言われるように不連続・不安定であり、環境制約・社会課題の深刻化や、人口動態の変化、国際政治の動向、人々の生活水準や価値観の変化などが複雑に絡み合って、市場における競争優位を決定するルール自体が変わりつつあります。

変化というのは、必ずしも自社にとって都合の良いタイミングで起こせるとは限りません。現に今、新型コロナウイルスの影響で、働き方や、ビジネスモデルそのものの変化を迫られている状況があると思います。新型コロナウイルスについては極端な例かもしれませんが、事業の持続可能性の向上のためには、財務体質を強化することだけでなく、変化に強い企業になることも重要です。

SDGsを「現在の事業活動に付け加えるべき要素」としか認識できない場合、SDGsの取り組みや、ESG経営といったものはすべて表面的な取り組みに終始してしまい、PR・ブランディング以上の意味を持つことが難しくなってしまいます。

それは物事の本質を見誤っていると言えます。今、あらゆる企業に求められているのは企業の存在意義や提供価値そのものを見直し、アップデートすることです。

SDGsの本質(SDGsが象徴している複雑な社会トレンド)を理解し、自らの存在意義や提供価値を再認識する、再定義するということは「必要条件」です。これができていなければ、いくら優れた「HOW TO」を実行しても効果は出にくくなります。

▼SDGsにおける必要条件と十分条件

必要条件 SDGsに関する本質的な理解、企業の存在意義や提供価値そのものを見直し、アップデートする取り組み
十分条件 取り組みを行うための知識やテクニックを身に着ける研修等

【関連記事】ESG経営の必要性とは?VUCA(不確実・複雑)な時代を乗り越える企業戦略 

企業文化をアップデートすることは、SDGs実践だけでなく、
あらゆる企業価値向上につながる

日本企業は、先進国の中で生産性が低いと言われます。SDGsの本質を理解しないまま実践してしまう原因と、グローバル市場で相対的に競争力が低下している原因は、共通しています。

それは端的に言うと、外部環境の変化に適応できていないということです。つまり、「時代遅れの企業」になってしまっている、より正しく表現すると「企業文化が時代遅れになっている」ことに起因していると考えられます。
後編では「企業文化」の醸成についてお届けします。

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執筆者プロフィール

Mr.nakamura_014.jpg中村 圭一(なかむら けいいち)
アミタ株式会社
サステナビリティ・デザイングループ ソリューションチーム ユニットリーダー

静岡大学教育学部を卒業後、アミタに合流しセミナーや情報サービスの企画運営、研修ツールの商品開発、広報・マーケティング、再資源化製品の分析や製造、営業とアミタのサービスの上流から下流までを幅広く手掛ける。現在は分析力と企画力を生かし、企業の長期ビジョン作成やSDGs経営戦略立案などに取り組んでいる。

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