
マニフェスト(産業廃棄物管理伝票)の運用を新任担当にうまく教えるコツを教えてください。 
マニフェストの適切な運用を新任担当者に理解してもらうポイントは、
- 各手順において、「何のために(目的)」「何をするのか(方法)」をしっかり教えること
- 法律で定められた必須の記載項目、確認項目を分かりやすく教えること
だと思います。
まず1.について、新任担当者がマニフェストの運用実務で困るのは、どの票に誰が何を書けばいいのか、誰が何時までに誰に返送すればいいのか、などがごちゃごちゃになってしまうことです。その結果、とにかく返送期限内にマニフェストが手元に戻れば、誰がいつどの項目を書いて返送してきているのかは気にしない、という状態になってしまうことがあります。
しかし、一つ一つの運用フローにはきちんと意味があります。
例えば、よくお聞きする、適切とはいえない運用方法に以下のようなものがあります。
収集運搬会社が印刷してきたマニフェストを、そのまま使用している
A票は、排出事業者がどんな種類の廃棄物をいつ、どれだけどのような荷姿で出したのか、という記録になるもので、万一の不法投棄などの際に経緯を追うための重要な書面です。法律上は、「排出事業者が交付すること」とあり、「記入しろ」とは書いてありませんが、そもそもの意味とリスクを考えると、排出事業者が自分で記入する運用が望ましいです。
A票を交付する際に、『運搬の受託』欄に、いつも引き取りにくる担当者名を記入している
A票の『運搬の受託』欄は、「収集運搬会社が廃棄物を間違いなく受け取ったことを確認するための欄」ですので、排出事業者が事前に記入しては意味がありません。引渡時に、運搬会社の担当者に記入してもらいます。
B2票が中間処理会社から返送されてくる
B2票は、「収集運搬の完了を排出事業者に報告するための伝票」なので、中間処理業者が受け取りのサインをした後、収集運搬会社が排出事業者に返送することになります。
これらは、「何のために(目的)」「何をするのか(方法)」を理解していれば、おのずと避けられる運用です。「何をするのか」を教えるときに、「何のために」を一緒に理解してもらうことで、誰がどの部分を記入し、誰に返送すべきかが身につき、収集運搬会社や処理会社の運用に不備があった際にも、おかしい、と気がつくようになります。
運用を教える際は、文書のマニュアルだけでなく、『自分の会社』『A運送会社』『B処理会社』と書いた名前札を机に置き、新しいマニフェストと、廃棄物代わりの消しゴムなどを用意して、実際に架空の担当者名などを記入しながら、個別の手順の目的を解説する、ロールプレイング方式を取ると分かりやすいと思います。
次に、2.については、担当者の机に、法定記載事項部分に色をつけたマニフェストA票を貼っておく、Excelなどを利用して返送管理をしている場合は、期限日にエラー表示が出るように設定しておく、などの工夫ができます。
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