全産廃連|CSR2プロジェクト~地域に根差すCSR~【前編】 | 企業の環境・CSR・サステナビリティ戦略に役立つ情報が満載!

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担当者の声

全産廃連青年部協議会 会長 兼 加山興業株式会社 代表取締役 加山 順一郎 氏 / 加山興業株式会社 経営企画室 室長 田畠 真一 氏 全産廃連|CSR2プロジェクト~地域に根差すCSR~【前編】

産業廃棄物業界では、業界団体が主体となって会員企業のCSRを推進する取組みを行っています。その業界団体である全国産業廃棄物連合会の青年部が中心となり、4年前から「CSR2プロジェクト」を実施。この2年間プロジェクトを牽引してこられた、青年部協議会の会長である加山順一郎氏に、その成り立ちと取組み後の変化について伺うことができました。また加山氏が代表取締役を務める加山興業株式会社のCSRを先導してこられた田畠氏にも同席いただきCSRの取組みについてお話いただきました。今回のインタビューは、排出事業者※の産業廃棄物処理業務についてコンサルティングを行っているアミタ株式会社堀口と、CSRJAPAN編集長の猪又の4名で対談形式で行いました。前編、後編の2回でお届けします。(CSRJAPAN副編集長=高橋泰美)

後編はこちら
CSR2プロジェクトとは?

※産業廃棄物 ... 企業の事業活動から発生する廃棄物のこと。
※産業廃棄物処理業者 ... 焼却、埋立、再生利用など、産業廃棄物の処理を行っている企業のこと。
※排出事業者 ... 産業廃棄物を出す側の事業者のこと。産業廃棄物の処理をお願いする側の企業のこと。

加山興業株式会社とCSR

150428_1_kayama_tabata.jpg猪又:加山興業株式会社について教えてください。

加山氏:当社は昭和36年の設立以来、「とっても頑固なごみ屋さん」というキャッチフレーズで廃棄物処理業を営んでいる企業です。愛知県警だった私の祖父が昭和27年に創業し、縁あって日本車両製造株式会社の専属のごみ屋となったのが始まりです。その後を継いだ父が、経営のリスク回避のために日本車両製造株式会社以外にもお客様を開拓し始めました。祖父の時代には有価物を収集して再利用するのが主でしたが、お客様からの声にお応えし様々な廃棄物を受け入れるため、焼却炉を導入したりRPF等様々な施設を建設したりして、現在に至ります。

「とっても頑固なごみ屋さん」と標榜しているのは、再資源化にはこだわって徹底的に実践するという意思表明です。当社は固形物の処理を得意とし基本的にRPFへ、RPFにできないものは焼却しその熱をサーマルリサイクルしています。更に焼却後の燃え殻や煤塵も、中に含まれる重金属を再資源化しています。お客様には当社の再資源化の方針を理解し必要な費用を納得してお支払いただきたく、費用だけで他社と比較されるお客様はお断りしている程です。

猪又:続いて田畠さんですが、現在はCSRのご担当とのことですが、入社後はどのような業務を担当されてきたのですか?

田畠氏:2005年に入社し2年間は営業をしていました。その後、会社案内の改訂、WEB製作、業務関連の許可申請等をやるうちに、経営企画部の仕事をするようになりました。入社当時は環境法遵守や適正処理の概念が主流でしたが、すぐに、いわゆるトリプルボトムラインの考え方からCSRへと企業が取組むべき範囲が広がってきました。当社ではコンプライアンスの遵守はもちろん、業界団体が主導していた「CO2マイナスプロジェクト」に参画するなど、少しずつ取組みを進めてきました。今年実施したこととしてはA4サイズの封筒を改良し、下を切り取ると再度封筒として使えるようにしました。また数年前よりLEDの販売も始めました。蛍光灯の廃棄を請け負っていますが、その廃棄量が多いんです。廃棄量を減らすために電球の延命化をしたいと取組み始めました。

画像:お話いただいた加山氏(左)と田畠氏(右)

全国産業廃棄物連合会によるCSR2プロジェクト発足へ

150428_2_amita.jpg堀口:全国産業廃棄物連合会では、なぜCSR2プロジェクトを開始することになったのですか?

加山氏:私の所属する青年部協議会は、全国8つのブロックの青年部の集まりなのですが、私が青年部協議会に参加し始めたころは実はまだ全国に青年部がなかったんです。2期前の会長の呼びかけで2009年に47都道府県の青年部が揃い、せっかく集まったのだからみんなで何かやろう、と、当時問題になっていた温暖化対策への取組みとして「CO2マイナスプロジェクト」を立ち上げることになりました。CO2削減の取組みを行うことで現状からどのくらいCO2を削減できるか、簡単な例では営業車をハイブリット車に変えるなど、取組み全体でCO2をマイナス1万トン減らすことを目標にやってみようとしたのですが、数値目標だと目標に達しなかった場合取組みも否定されてしまいます。取組んだ、その行動を評価するために数値目標は設定せず、取組みのPRや評価と他社事例の情報共有などを中心に行いました。

2年間の「CO2マイナスプロジェクト」終了後、次の取組みについて考えた時に幹事の間でCSRは大事だ、という話から「CSR2プロジェクト」が始まりました。当初は様々な批判の声がありました。会員からはやっても意味がない、利益につながらない、「CO2の次はCSRか、よく分からない」と。そこでまずは、CSRの理解を深めるところから始めました。企業として事業を行う以上、企業の社会的責任は逃れられないし、業種上地域とのかかわりは欠かせないですよね。根気強く活動をした結果、2年間終わったところで、何となく、CSRは自分たちの仕事において大事なことなんだ、という共通認識ができたんです。このタイミングで私が会長に就任し、次は何をするか考えた時、新たな取組みをすると浸透するのに時間がかかるし何かしらの反発もある、であれば、せっかく浸透したCSRを発展させたい。そんな流れから「CSR2プロジェクト『~継承と進化~』」と副題を新設しプロジェクトを継続することにしたんです。

画像:インタビュアーの猪又(左)と堀口(右)

CSRは自分と相手からなる=CSR "2"

150428_3_CSR2_logo.png加山氏:CSR2の「2」はどういうことかというと、CSRは必ず利害関係者がいる、ステークホルダーがいて、その相手と自社、自分と相乗効果を高めていくプロジェクトにしよう、という意味が込められています。


猪又:今回は取組みに対しての批判などありませんでしたか?

加山氏:お陰様で、初めの2年でCSRは大事なことなんだという認識ができていたために、批判やネガティブなイメージは払拭されていましたね。業務時間前の清掃活動などもCSRの一つで、身近なところからでもいいんですよ、ということを伝え、各社ができるところから活動を展開しているという状況です。

プロフィール

prof_kayama.jpg加山 順一郎 (かやま じゅんいちろう) 氏
全国産業廃棄物連合会青年部協議会 会長
加山興業株式会社 代表取締役

同志社大学工学部を卒業後、化学メーカーに就職、その後加山興業へ入社、平成22年に代表取締役就任。愛知県産業廃棄遺物協会青年部会会長、全国産業廃棄物連合会青年部協議会副会長、統括幹事の後、第5代会長に就任。産業廃棄物処理業界の認知の向上と会員各社の資質の向上を目指し、「CSR2プロジェクト継承と進化」を実践中。趣味は激辛食べ歩き。

prof_tabata.jpg田畠 真一 (たばた しんいち) 氏
加山興業株式会社 経営企画室 室長

(特別管理)産業廃棄物のリサイクル提案営業などを経て、現在は許認可申請、広告やWEBなどの制作や基幹システムの構築などの業務に従事。ミツバチプロジェクトなどCSR活動の立案と管理を担当し、環境省実施「国内排出量取引に関わる試行スキームの認証採択」や「カーボンオフセット認証取得採択」など排出権やカーボンオフセットに関しても取り組んでいる。趣味はアウトドア

インタビュアー

prof_horiguchil.jpg堀口 昌澄(ほりぐち まさずみ)
アミタ株式会社 主席コンサルタント(行政書士)

産業廃棄物のリサイクル提案営業などを経て、現在は廃棄物リスク診断・廃棄物マネジメントシステム構築支援、廃棄物関連のコンサルタント、研修講師として活躍中。セミナーは年間70回以上実施し、参加者は延べ2万人を超える。環境専門誌「日経エコロジー」に2007年より2014年6月まで執筆記事を連載。環境新聞その他記事を多数執筆。個人ブログ・メルマガ「議論de廃棄物」も好評を博している。日本能率協会登録講師。

<著書>
 「改訂版 かゆいところに手が届く 廃棄物処理法 虎の巻」 日経BP社
 「廃棄物処理法のあるべき姿を考える」 環境新聞社

prof_inomata.jpg猪又 陽一(いのまた よういち)
アミタ株式会社 CSRプロデューサー

早稲田大学理工学部卒業後、大手通信教育会社に入社。教材編集やダイレクトマーケティングを経験後、外資系ネット企業やベンチャーキャピタルを経て大手人材紹介会社で新規事業を軌道に乗せた後、アミタに合流。環境・CSR分野における仕事・雇用・教育に関する研究。環境省「優良さんぱいナビ」、企業ウェブ・グランプリ受賞サイト「おしえて!アミタさん」、「CSR JAPAN」等をプロデュース。現在、企業や大学、NPO・NGOなどで講演、研修、コンサルティングなど多数実践中。

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