CSRD
CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive)は、EUが定める企業の持続可能性情報開示指令であり、企業に対して環境・社会・ガバナンス(ESG)に関する情報を統一基準(ESRS)に基づいて開示することを求める制度である。特徴の一つとして、企業が環境や社会に与える影響だけでなく、環境・社会課題が企業財務へ与える影響も重視する「ダブルマテリアリティ」の考え方が採用されている。
生物多様性の分野では、ESRS E4(Biodiversity and Ecosystems)に基づき、企業活動が自然環境や生態系に与える影響、自然資本への依存、関連するリスクや機会についての開示が求められる。具体的には、原材料調達、土地利用変化、汚染、サプライチェーンなどを通じた生物多様性への影響を把握し、管理方針や改善措置、目標などを示す必要がある。
また、ESRS E4はTNFD提言との高い整合性を持つよう設計されており、企業は自然関連リスクや依存関係を財務情報と関連付けて開示することが期待されている。これにより、投資家やステークホルダーは企業の持続可能性リスクを比較・評価しやすくなり、自然資本の保全と企業経営の両立を促進する枠組みとして機能している。
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