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環境業務Q&A

ISO26000とは、具体的にどのような内容・構成になっているのですか?

ISO26000は、国際標準化機構が(企業に限らない)組織の社会的責任に関して検討しているガイドライン規格で、2010年に発行される予定です(2009年9月現在:以下の内容も同様です)。その「委員会原案(CD)」によると、全体構成は以下のようになっています。

  • 序文
  • ~組織は様々なステークホルダー(利害関係者)から厳しく監視されているとした上で、本規格が、社会との関係における組織のパフォーマンスの向上に寄与するためのものであることを示している。
  • 第1章 適用範囲
    ~この国際規格で取り上げる主題を定義している。
  • 第2章 用語及び定義
    ~本規格で使用する重要な用語と、その意味を説明している。
  • 第3章 社会的責任の理解
    ~社会的責任の進展に影響を与える要素や、重要課題等について示している。また、社会的責任の概念そのものについて、それが何を意味し、どのように組織に適用されるかについて示している。
  • 第4章 社会的責任の原則
    ~以下の、基本的な社会的責任の原則について説明している。
    説明責任/透明性/倫理的な行動/ステークホルダーの利害の尊重/法の支配の尊重/国際行動規範の尊重
  • 第5章 社会的責任の認識及びステークホルダーエンゲージメント
    >~社会的責任の実践である、組織の社会的責任の認識と、ステークホルダーの特定及びステークホルダーエンゲージメント(ステークホルダーの関心事項を理解するために行われる取組み)について説明している。
  • 第6章 社会的責任の中核主題に関する手引
    ~以下の、社会的責任に関連する中核主題、およびその課題について説明している。
    組織統治/人権/労働慣行/環境/公正な事業慣行/消費者課題/コミュニティ参画および開発
  • 第7章 社会的責任を組織全体に統合するための手引き
    ~以下の項目について、組織内で社会的責任を実践し、慣行とするための手引きを提供している。
    組織の特徴と社会的責任の関係/組織の社会的責任の理解/社会的責任に関する組織の行動及び慣行の見直し及び改善/社会的責任に関する信頼性の強化/社会的責任に関する/自主的イニシアチブ/社会的責任に関するコミュニケーション
なお、第6章5に「環境」の項目があり"組織は自らの活動が、経済、社会、環境などに与える影響を広い視野で考慮することが望ましい"といった記載や、検討事項、課題等が示されています。


(以上の内容は、ISO/SR国内委員会のWebサイトに公開されています。また、ISO26000開発の目的・経緯等については記事「ISO26000について、環境・CSR担当者が知っておくべきことを簡単に教えてください」もご参照ください)

ISO26000の項目・内容が固まり発行するまでには、作業原案(WD)→委員会原案(CD)→国際規格原案(DIS)→最終国際規格原案(FDIS) という段階を踏みます。2008年、チリで行われた「ISOのSRに関するワーキング・グループ」の第6回総会において、作業原案(WD)が委員会原案(CD)に格上げされることになりました。

この後の展開としては、2009年5月、カナダで行われた第7回総会において、2009年10月までに国際規格原案(DIS)の段階へ移行することが決定しています。さらに残っている個別議論についてまとめたり、記述内容の精度を向上させたりして第8回総会(2010年前半、デンマークで開催予定)を経て、2010年9月に発行することを目標としています。

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