
オシント(OSINT:Open Source Intelligence)とは、インターネットや刊行物など一般に公開されている情報源からデータを収集・分析し、有用な知見(インテリジェンス)を得る手法です。
「オシンテックのやさしい循環経済コラム」では、サーキュラーエコノミーに関する世界の様々な公開情報・ニュースをもとに、「情報を読み解く」ことの大切さや有用性を、やわらかく・やさしくお伝えすることを目指しています。
Characters

おしんちゃん
オシンちゃん
テリ爺の雑貨店で働きながら、Open Source Intelligence(オシント)を学ぶ女の子。

てりじい
テリ爺
オシンちゃんのインテリジェンス力を鍛える謎のお爺ちゃん。世界中を飛び回り、集めた雑貨を売る「テリーの店」を経営している。
オシンちゃん
(元気いっぱいに)ただいまー!
テリ爺
おかえり。おや、ずいぶん大きな紙袋じゃな。
オシンちゃん
夏のバーゲンでね、半額だったの!ワンピース3つとサンダルも買っちゃった~。
テリ爺
それでご機嫌なんじゃな。
オシンちゃん
うん!・・・あ、でもねお爺ちゃん、こんなに安いのに、あんまりお客さんいなかったんだよ。
テリ爺
このところ昔ほど一斉バーゲンが盛り上がらなくなってきておるからかもしれんのぉ。ECサイトやアウトレット、大量在庫を引き取って売るオフプライスストアに在庫が流れることも多いんじゃ。
オシンちゃん
な~んだ、もっと安く買えたのかな・・・。
テリ爺
その気持ちもわかるが、安く作るために大量生産を行うことも多い。そして「作りすぎれば最後は捨てればいい」という商売のやり方には近年かなり批判が集まっておるんじゃ。その問題への対応として、EU域内では2026年7月19日から売れ残りの衣料品やアクセサリー、靴を廃棄することが禁止になったんじゃ。
オシンちゃん
新品で捨てられてる服がいっぱいあるって聞いてたけど、そんなルールができたんだね!
テリ爺
そうじゃ。製造業者も輸入業者も販売業者も、売れ残りを扱う大企業なら対象になる。また2030年からは中規模企業も対象なんじゃ。(企業規模の定義:https://eur-lex.europa.eu/eli/reco/2003/361/oj/eng )
オシンちゃん
そっかぁ~。じゃあ、最近広告でよく見る国外の通販はどうなるの?
テリ爺
いい質問じゃ。越境ECも影響範囲じゃ。
https://myproductpassport.eu/blog/how-the-espr-affects-online-marketplaces
オシンちゃん
へえ~それなら安心だね!
テリ爺
しかし、抜け穴はまだあるんじゃ。規制の対象外で廃棄が認められる小規模事業者に、再販や寄付を装って受け渡し、実質的な廃棄をするといった脱法行為についても、当局は意識しておる。
オシンちゃん
そっかぁ、小さい会社は報告義務がないということは、抜け道になる可能性もあるっていうことなんだね・・・。
テリ爺
そうじゃな。今回のルールで、再販のマーケットは拡大するはずじゃ。だからこそ、衣料品へのデジタル製品パスポート(DPP)が重要になるわけじゃな。
オシンちゃん
あ!どこで、何から、どうやって作られたかっていう情報を記録したデジタル上の証明書のことだね!(衣料品へのDPPの実施は概ね2028年~2029年と見込まれている)
https://passportcraft.com/insights/dpp-timeline-2026-2030-every-deadline
でもお爺ちゃん、問題は廃棄のことより、モノへの向き合い方にあるんだろうね・・・。このワンピース、大事に着なくちゃ。
テリ爺
そうじゃ。「捨てること」を禁じるより、「捨てなくても済む世の中」にすべきじゃな。
執筆者プロフィール(執筆時点)

RuleWatcher取得のフレッシュなデータをもとに、政策一次情報からの洞察を楽しく伝える。主催する月次勉強会(オシンといっしょ!)も人気。社会人向け講座では、主に国際情勢の読み解きを担当。金融・経済から環境・人権分野まで、横断することで得られる「見立て」の大切さを説いている。
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