ロート製薬株式会社|代表取締役会長 兼 CEO 山田 邦雄 氏 シリーズ「経営者が語る創業イノベーション」インタビュー(第三回) | 企業のサステナビリティ経営・自治体の町づくりに役立つ情報が満載

環境戦略・お役立ちサイト おしえて!アミタさん
お役立ち資料・セミナーアーカイブ
CSR・環境戦略の情報を情報をお届け!
  • トップページ
  • CSR・環境戦略 Q&A
  • セミナー
  • コラム
  • 担当者の声

コラム

ロート製薬株式会社|代表取締役会長 兼 CEO 山田 邦雄 氏 シリーズ「経営者が語る創業イノベーション」インタビュー(第三回)経営者が語る創業イノベーション

rohto_header.jpg創業者は、社会の課題解決のため、また、人々のより豊かな幸せを願って起業しました。その後、今日までその企業が存続・発展しているとすれば、それは、不易流行を考え抜きながら、今日よく言われるイノベーションの実践の積み重ねがあったからこそ、と考えます。

昨今、社会構造は複雑化し、人々の価値観が変化するなか、20世紀型資本主義の在りようでは、今後、社会が持続的に発展することは困難であると多くの人が思い始めています。企業が、今後の人々の幸せや豊かさのために何ができるか、を考える時、いまいちど創業の精神に立ち返ることで、進むべき指針が見えてくるのでは、と考えました。

社会課題にチャレンジしておられる企業経営者の方々に、創業の精神に立ち返りつつ、経営者としての生きざまと思想に触れながらお話を伺い、これからの社会における企業の使命と可能性について考える場にしていただければ幸いです。

(公益社団法人日本フィランソロピー協会理事長 高橋陽子)

ロート製薬株式会社「経営者が語る創業イノベーション」インタビュー
第1回 第2回 第3回 第4回

本コラム一覧はこちらから。

ロートのCSVについて

高橋:チャレンジする「人づくり」も大切にされていますが、御社は、経営理念の「7つの宣誓」の最初に「社会を支え明日の世界を創る」と提唱し「社会のために」を第一に考えていらっしゃいます。
今「CSRなのかCSVか」と、あえていうと不毛な議論もあるように思うのですが、御社では「CSV推進部」として進めておられます。CSRとの関連で、どのように位置づけていらっしゃるのでしょうか?

rohto_3.JPG山田氏:祖父がやっていた水泳の仕事などは、会社と切り離した純粋な社会貢献でした。ぼくらは、CSVということで模索段階ではあるんですが、人が動き継続するためには、活動からバリューを生み出していくなかで、仕事も作りお金も回していく。ビジネスというとニュアンスが違いますが、これまでの社会貢献活動、CSRとは違うもので実態を作ろうと考えています。
「食」であれば源流の「育てる」ところからコミットする。例えばサプリメントは、本当の「食」ではない。むしろ工業としての「食」です。「育てる」ことで地域に入り、地域の活性化もしながらやっていく。そこから始めたいと思います。

画像説明:例えば食では「育てる」ところからコミットし、地域の活性化もしながらやっていきたいと思っています。

高橋:特に「食」にこだわられたのは?

山田氏:「食」の世界は、科学としても面白いんです。品種改良に関しては、これまで科学され研究されてきたけれど、食物を育てて、人間がそれを食べて、どう身体に作用するかについては、案外よくわかっていない。未知の領域があるので、サイエンスを持ってくると食の新しい可能性がありそうだと。そこに出番があるのではないかと考えています。

高橋:本業を深めていくと、貢献するところもあるしイノベーションもあるし、それが、ビジネスになっていくのではないかという面白さもある、ということですね。

山田氏:医薬品製造業というのは、典型的な工業化した世界です。しかし、どうも工業的な世界だけでは、なかなか世の中が安定しない。中国のようなグローバル企業との「規模」の競争では、日本は圧倒的に不利な状況にあります。そうではなくて、自然と共生するような循環型の経済を、日本の企業は目指していくべきだと思います。
日本自身、工業化を追い求めた結果、みんなが幸せになったかというと、そうでもない。20年、30年を経て「規模」の経済では無理だという段階になれば、持続可能な、生命として循環できるものが大切だという世界がやってくる。それに向かって先取的にやっています。

高橋:次世代に向かってのリーディングカンパニーですね。

山田氏:医療制度や年金にしても、過去に設計したときとあまりにも状況が違っているのに、仕組みだけが残り、今や非常に困難な状況になっています。モデルチェンジしていかないと、持続可能にはならない。かといって四半期決算も出さなければいけないので、それをやりつつ、新しい企業の在り方、企業と社会の結びつき方を創っていく。その実践の舞台になればいいと。

高橋:まさにチャレンジ、チャレンジですね。

つづく

話し手プロフィール

rohto_mr.yamada.jpg山田 邦雄(やまだ くにお)氏
ロート製薬株式会社
代表取締役会長 兼 CEO(最高経営責任者)

1956年大阪府生まれ。東京大学理学部卒業。慶應ビジネススクールMBA(経営学修士)を取得。
1980年ロート製薬に入社。1991年取締役就任。
1992年に専務、1996年に副社長、1999年に社長を経て、2009年6月から現職。

聞き手プロフィール

Philanthropy_ms.takahashi.jpg

高橋 陽子 (たかはし ようこ)
公益社団法人日本フィランソロピー協会
理事長

岡山県生まれ。1973年津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。高等学校英語講師を経て、上智大学カウンセリング研究所専門カウンセラー養成課程修了、専門カウンセラーの認定を受ける。その後、心理カウンセラーとして生徒・教師・父母のカウンセリングに従事する。1991年より社団法人日本フィランソロピー協会に入職。事務局長・常務理事を経て、2001年6月より理事長。主に、企業の社会貢献を中心としたCSRの推進に従事。NPOや行政との協働事業の提案や、各セクター間の橋渡しをおこない「民間の果たす公益」の促進に寄与することを目指している。

主な編・著書

  • 『フィランソロピー入門』(海南書房)(1997年)
  • 『60歳からのいきいきボランティア入門』(日本加除出版)(1999年)
  • 『社会貢献へようこそ』(求龍堂)(2005年)

おすすめ情報

ESG経営に関する情報をお探しの方必見

お役立ち資料・セミナーアーカイブ一覧

お役立ち資料・セミナーアーカイブ一覧
  • なぜESG経営への移行が求められているの?
  • サーキュラーエコノミーの成功事例が知りたい
  • 脱炭素移行における戦略策定時のポイントは?
  • アミタのサービスを詳しく知りたい
そのようなお悩みありませんか?

アミタでは、上記のようなお悩みを解決するダウンロード
資料やセミナー動画をご用意しております。
是非、ご覧ください。

経営者が語る創業イノベーション の記事をすべて見る
このページの上部へ