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コラム

地域おせっかい会議|まちの人とつくる、暮らしの中の「元気になるおせっかい」コミュニティナース|人とつながりまちを元気にする

200116_image01.jpg高齢化が進む中、病気を未然に防ぐことや疾病の悪化を防ぐ「未病」への対策が注目されています。とはいえ、通院や定期健診のハードルはまだまだ高いのが現実。そんな現状を解決する可能性があるのがコミュニティナースです。
本連載ではコミュニティナースが生まれた経緯や事例などから、今後地域や企業と連携し広がる可能性について、お伝えいただきます。

第4回は、コミュニティナースを広げる中で⾒えてきた、まちの人々や⺠間企業との協働についてお伝えしていきます。

(写真は雲南市で開催された地域おせっかい会議の様子)

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暮らしの中に広げる「元気になるおせっかい」

コミュニティナースは「地域の人の暮らしの身近な存在として『毎日の嬉しいや楽しい』を一緒につくり、『心と身体の健康と安心』を実現する存在」です。看護師をはじめとした医療専門職の人たちを中心に病院からまちへ飛び出す活動を広げる中で、業界を問わず、医療の専門家ではないまちの方々と共に社会を大きく変えられる可能性が見え始めました。

まちの中で働く様々な職種の方々は医療や福祉の専門職ではないですが、もともと暮らしのそばでお客様へサービスを提供しています。相手を気遣い「お元気ですか?」と声をかけ、少しでもお客様が安心したり、関わりの気持ち良さを感じられるように心がけていらっしゃいます。これはコミュニティナースの関わりでも大切にしている点です。

最近では、まちの方々との接点の持ち方に企業の方々からも共感をいただき、暮らしのそばにあるサービスやまちづくりの開発に"コミュニティナース"の存在や視点をとりいれようと、協働事業のお声がけをいただく機会も増えてきています。

200116_image02.jpg企業との連携事例の1つとして、2019年には島根県雲南市の郵便局長のみなさんがコミュニティナースプロジェクトの研修を受講し、これからの地域へのアプローチのひとつとしてコミュニティナース的な関わりを検討し始めています。例えば、一日に何度も窓口に来られるおじいさんがいて、認知症かもしれないと感じていても、郵便に関わるサービスだけが業務となると、局員さんは声をかけられません。しかし、コミュニティナースの視点で「業務以外のことを声掛けして行動して良い」となると、一緒に困り事を解決する方法を考えたり、まちの看護師と連携するといった動きを考えるようになります。医療的な観点で直接早期発見をするというより、周囲の関わり方や環境がおじいさんに対して「おせっかい」になり、そしておじいさんは「困っていることはないか」と声をかけてもらえるようになるのです。それら一連の環境を通じて、結果的に早期発見につながるという訳です。

(写真は2019年9月に開催した雲南市の郵便局長さん向け講座の様子)

まさに、郵便局というまちの人が利用する暮らしの身近な場所で、まちの人と接するお仕事をしている方が「元気になるおせっかい」を焼くことで『心と身体の健康と安心』が実現されていく。こういった活動がコミュニティナースという存在を日常の当たり前にしていく第一歩だと考えています。

「元気になるおせっかい」とは?

私たちの考える「元気になるおせっかい」のポイントは3つあります。

  1. 暮らしの身近なところで関係をつくっているか
  2. 関わりの中で私たちの方から気づけるかどうか
  3. 気づきから行動に移しているかどうか

その関わりが喜ばれるものなのか、ご本人が求めているのか、ということは関係の築き方や対話によって調整が必要ではあります。その上で、まちの人自身が「困っている」と声をあげなくても、周りが「どうされましたか?」と声をかける「元気になるおせっかい」環境をつくることで、声をかけられる人の主観的幸福度を上げ、声をかける周りの方々にも社会的役割が生まれてまち全体が元気になる、そんな関係性が連鎖していくことを目指しています。

地域の専門家を巻き込むひろがり「地域おせっかい会議」

雲南市では「元気になるおせっかい」を広げたいと思って既にコミュニティナース的存在として活動しているまちの人を巻き込み、一緒に成果を出していきましょうとチームで動き出しています。

200116_image03.jpg「こんな困り事がある、本当はこんなことしたい!」といったまちの人の元気につながる声や思いを拾い、解決のアイデアを出し合って行動する、地域おせっかい会議のチームでは、医療職にこだわらず、お互いの強みを出し合いながら全力で議論します。メンバーは、看護師、理学療法士、助産師、鍼灸師といった医療関係者に加え、郵便局、理髪店、教育関係者、スナックのママ、移動販売員など、1人では出来ないことを、みんなの強みを活かし合うことで実現させていくチームです。

『地域おせっかい会議』と名付け、定期的に集まってメンバーの持つ「強み」や「知り得る人脈」でつながりを広げ、関わるまちの人の「嬉しい」や「元気」を広げていきます。地域の声・みんなのアイデアが形になり、健康で幸せな人があふれていく、そんな未来が少しずつ実現していっています。

(イラストは雲南市のおせっかい会議メンバー。クリックすると拡大します。)

次回は、コミュニティナースに関する今後の展望とビジネスとしての広がりについてお伝えしていきます。

参考情報

コミュニティナース まちを元気にする"おせっかい"焼きの看護師

執筆者プロフィール

200116_image05.jpg藤田 奈津子(ふじた なつこ)氏
Community Nurse Company株式会社
PR/コミュニケーター

京都工芸繊維大学造形工学科卒業、オフィス家具メーカー勤務を経て、2019年からCommunity Nurse Company株式会社に参画。コミュニティナースプロジェクト第8期、第9期の事務局としてコミュニティナースの輩出をサポート。 

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