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コミュニティナースの企業連携事例|あたりまえのインフラとなるためにコミュニティナース|人とつながりまちを元気にする

DSC00988 (1).JPGコミュニティナースは「地域の人の暮らしのそばで『毎日の嬉しいや楽しい』を一緒につくり、『心と身体の健康と安心』を実現する身近な存在」として、全国に広がっています。本連載ではコミュニティナースが生まれた経緯や事例などから、今後地域や企業と連携し広がる可能性について、お伝えいただきます。第6回となる最終回は、「コミュニティナースがあたりまえのインフラとなる社会」を実現するために企業連携を進める担当者の声をご紹介します。

(西部ガスの担当者様が参加したコミュニティナースプロジェクト9期の様子)

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広がる認知と企業からの期待

昨年の書籍刊行やメディアへのご紹介などのおかげで、コミュニティナースの認知が徐々に広がっていくと、多くの企業から連携のお問い合わせをいただくようになりました。ケアの専門家である医療法人はもちろん、インフラ企業、小売系企業、金融系企業、コンサルティングファームなど、大小問わず多種多様な業界からのお声がけに、嬉しい悲鳴をあげています。そして、何よりありがたいのは各企業のご担当者一人ひとりが第一声で「個人的にコミュニティナースの活動にとても共感し、一緒にビジネスをしたいと思って」と言っていただけることです。少し前までは、「企業は社会貢献にお金を出さない」という諦めの混じった常套句がソーシャルセクター全体にありましたが、1人の生活者として共感する心が、企業人としての思考とつながり、ビジネスにしようと動き始めている方々と共に事業を検討できることをとても嬉しく思っています。

西部ガスとの業務協力協定

いくつかの企業連携の中で、最新の事例として産声をあげようとしているのが、九州の西部ガスとの協働事業です。西部ガスは生活インフラ企業として、「いつもの朝と、新しい明日を。」とコーポレートメッセージに掲げており、九州に住まう人たちの安心できる暮らしの維持と地域の価値向上のために、戸建住宅団地における管理組合の組成・運営支援から地域一体のコミュニティの形成までを担う、まちづくり事業を強く推進しています。その中で、暮らしの身近な存在としてコミュニティナースに関心を寄せていただき、2020年3月に九州地区において健康的なまちづくりを推進することを目的に業務協力協定を締結いたしました

担当のお二人は、今までお会いした企業担当者の方々の中でも、もっとも熱心に私達を応援してくださっています。企業の企画職にもかかわらず、自ら3ヶ月のコミュニティナースプロジェクトを受講し、コミュニティナースを体感していただくことができました。

これから私達は西部ガス様と連携し、積み重ねてきた経験を活かし、コミュニティナースだからこそできる関わり方で、地域の方たちと一緒に『毎日の嬉しいや楽しい』を一緒につくり、心と身体の健康をサポートしながら、安心して生活できる魅力あるまちづくりを進めてまいります。

まちの人の「つぶやき」を拾う

コミュニティナースが暮らしのそばで実践しているのは、まちの人のニーズについて理解することです。わかりやすく言い換えると、日常の会話の中で
『(本当は言えてないけど、)私は○○に困っている。』
『(さっき○○と言ったけど、)本当は**をしたい。』
といった、言葉になっていない心からの思いに気づくことで、困りごとを解消したり、やりたいことの実現をサポートしたりしています。

コミュニティナースが大切にしている4つの観点

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過去の実践から、まちの人との関わりで良い変化が起こるために大切にしていることは、現時点で4つあります。

  1. どれだけの"まちの人"と継続的にコミュニケーションを取ることができているか
  2. "まちの人"とどれだけの感謝をしあえているか
  3. "まちの人" や地域の企業とどれだけ協働できているか
  4. "まちの人"の"心と身体"の元気(健康維持)にどれだけつながっているか(社会参画の機会/つながりの広さ/疾病の状況)

健康の専門家としての背景をもちながら、関わりの頻度や深さ、広がりを大切にすることでコミュニティナースだからこその実践を広げています。
(図はコミュニティナースプロジェクトの講座資料より クリックすると拡大します)

企業が期待を寄せる生活者との接点

企業の方がコミュニティナースに期待することの一つが、企業と⽣活者のラストワンマイル※をつなぐ役割です。同じ場所に立っていても、コミュニティナースが見ている景色は情報量が違うとお褒めの言葉をいただいたこともありました。安定と効率を求めるビジネス視点からは見えにくい「つぶやき=まちの人の心からの思い」を私達が日々拾ってきた成果だと考えています。

暮らしのそばでサービスを届ける企業のみなさんと手を取り、暮らしやすいまちづくりにつなげながら、持続可能なビジネスとして広げていくことができたら、地域の声・みんなのアイデアが形になり、健康で幸せな人があふれていく、そんな未来が実現できるとワクワクしています。

※ラストワンマイル...通信回線の最終区間を指すことに用いられたことから転じて、物流やバリューチェーンの最後である顧客、消費者との接点を指す。

ムーブメントから生活のインフラへ ー目指せ30,000人!

活動の集大成の1つとも言える「コミュニティナース万博」
を2banpaku.jpg月23日に愛知県豊橋市で開催しました。この万博は、東海地域で活動するコミュニティナースが有志でチームをつくり、各地のコミュニティナースの活動を発表する場として企画されました。当日会場には、35を超える地域の団体・企業からたくさんの「おせっかいな人たち」が集まり、それぞれの活動を発表し、まちの人との関わり方や巻き込み方を学び合いました。その結果、コミュニティナース同士のつながり、この活動を共に広げる人たちのつながりも強くなりました。当日だけでなく、この万博をつくる過程で、コミュニティナースと共にまちを元気にしたいと思う「おせっかいな人たち」が次々に人や会場、協力企業を紹介してくださることで、「元気になるおせっかい」の連鎖を生んだのです。(コミュニティナース万博in豊橋の集合写真)

1人の看護師から始まったコミュニティナースというムーブメントが、もともとまちの中にいた「元気になるおせっかい」を実践している人たちの心に火をつけ、「お互いを応援し合い、より健康でより幸せな人が増え続けるコミュニティ」を確実に大きくしています。

コミュニティナースカンパニーでは、2022年に累計30,000人のコミュニティナースを生みだすことを1つのマイルストーンとしています。例えば、全国に郵便局は約24,000軒あります。30,000人のコミュニティナースが存在できたら、日本全国の人にとって日常的に出会える「あたりまえのインフラ」となる社会が到来します。

「コミュニティナースがどうとかじゃない。日本中のおせっかいな人30,000人がつながって元気をつくる世界を想像してみて。絶対日本良くなるでしょ、ワクワクするでしょ。」

コミュニティナースという活動を発案し、リードし続けている矢田明子の無邪気な一言に魅了されて、今日もまた1人、コミュニティナースが増えつづけています。次はあなたのまちでお会いできることを楽しみにしています。

参考情報

西部ガスとの業務協力協定

執筆者プロフィール

200116_image05.jpg藤田 奈津子(ふじた なつこ)氏
Community Nurse Company株式会社
PR/コミュニケーター

京都工芸繊維大学造形工学科卒業、オフィス家具メーカー勤務を経て、2019年からCommunity Nurse Company株式会社に参画。コミュニティナースプロジェクト第8期、第9期の事務局としてコミュニティナースの輩出をサポート。 

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