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Q&A

10代後半から20代前半のこれから社会に出る世代にとって、企業が社会的課題に配慮することはどう感じられているのでしょうか?

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今回のQ&Aは、5/24のセミナー「アジアで日本企業が活躍するためのCSRと人材活用」の講師陣より、赤羽真紀子氏に質問を、棚瀬玲那氏に回答を担当していただきました。

若い世代の社会貢献マインドが企業と結びつく

企業が社会的課題に対しCSRとして貢献している姿を、学生は見ています。友人たちの間でもよく話題に上がり、中には「イメージアップのための慈善事業でしょう」と突き放して見ている学生もいますが、一方で企業の社会性を評価し、「いいね」と思う学生も増えています。

今の10代後半~20代前半の世代は、生まれた時期がちょうどバブル経済崩壊の頃と重なります。リーマンショックや震災など、世界の疲弊を肌で感じながら育った世代だと思います。就職難や「グローバル人材たれ」という言葉もあり、様々な重しを四方八方から受けていますが、それに立ち向かうかのように、同世代の多くがボランティアやインターンを通して自分を磨いています。

学業以外の「外への活動」。直接的に自分へ見返りがなくても、社会的課題になんらかの形で貢献したいという考え。個人という私的領域にとどまらず、社会に働きかけたいという姿勢があるのです。

私たちの団体「Idea Tree Bank」の活動の中でも、そういう社会的課題の解決に企業が参画することは、「注目している」「評価するべき」という声が上がっています。

学生の社会貢献活動の問題点として、内輪だけの盛り上がりや一過性のものに終わってしまう傾向があります。もっと企業や社会の声を取り入れて、複数の視点から価値の高い活動を目指すことができれば、よりインパクトが大きく、学びに繋がる活動ができる。そういう期待感もあります。

希望となり、喚起されるCSRを

決して明るいとはいえない時代背景の中で生まれた私たちですが、企業が社会に対して真剣に向き合う姿は、モチベーションのアップ、希望になります。

「ワクワクする」ような可能性を感じる活動に、企業が本業やその周辺領域で取り組んでいる。社会に出て就職した後でも、そのような企業の社会性はモチベーションに繋がり、またそれをきっかけに社内・社外とコミュニケーションが生まれることは、社内満足度(ES)に貢献する部分だと思います。

関連情報
回答者プロフィール
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棚瀬 玲那
Idea Tree Bank
代表

現地NGOとの連携により、女性の社会進出と子供の教育の調査および、それに伴うイベント、ワークショップをインド南部のタミル・ナードゥ州で実施。開発系財団法人のインターン経験もあり、持続的な開発の環境作りのためには企業と政府、NPO/NGOの連携が必要だと感じている。企業のCSRや本業ビジネスの潜在力、政府との関係性に興味を持つ。現在は企業、ビジネス、CSR、社会意識という観点で学んでいる。

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