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ISO26000はガイダンス規格と聞きました。ガイダンス規格とはどういう意味ですか?

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ガイダンス企画とは推奨事項の集合体のようなものです。ISO26000はガイダンス規格で手引きであるといわれるのは、ISOの他の2種類の規格(工業規格とマネジメントシステム規格)との違いを表しています。

ガイダンス規格を理解するには、ISO26000が生まれるまでのISO(=国際標準化機構 International Organization for Standardization)の歴史と経緯を知ることが良いでしょう。(ISO26000の概要はこちらをごらんください。)

キーワード説明

ISO=1947年に発足した民間の国際標準化組織
国際標準化=製品やサービスの規格や仕様を可能な限り統一しようとすること(※ISOは英語の略称でなく、ギリシア語で均質等を意味するISOS(アイソス)が語源とされている)

日本ではISO14000やISO9000といったマネジメントシステムの認証規格が有名ですが、元々は工業規格でした。ISOの規格は主に3つに分けられます。

1 工業規格 2マネジメントシステム規格 3ガイダンス規格

ISO規格の3分類

1.工業規格(1947年~)

工業製品の標準化に関する規格です。

第2次世界大戦時に兵器の修理部品が仕様等の違いからうまく使えないところから需要が生まれ、工業製品の規格を統一しておかないと大きなマイナスが生まれるため規格の統一が試みられたと言われています。その後様々な製品で規格が生まれ今では国際的認知を獲得しています。+-のネジや乾電池等、今まで作り出した規格は18,000を超えています。

2.マネジメントシステム規格(1986年 ISO9000シリーズ登場)

組織管理の仕組みについての規格です。組織が目標を作り達成するためのシステムを定めたものです。

ISO9000(品質)やISO14000(環境)に代表されます。これらは、各々の工業製品の規格が統一されていても、各工場間の品質に対するばらつきに対する課題や、工場等が環境に与える影響に一定の規格を作るために生まれています。こちらは認証規格です。

ISOはISO9000やISO14000のように、企業における仕組み(システム)の標準化において、一定の成功をおさめました。そして、今回、組織のあり方の標準化に踏み切ったのです。
それがISO26000です。

3.ガイダンス規格(2010年11月 ISO26000という新たな規格)

組織のあり方に関する規格です。「第三世代の規格」と呼ばれたりもします。ガイダンス規格は、推奨事項の集合体なので、マネジメントシステムと違いすべて定められた規格どおりに実行することは強制されていません。

ISO26000が生まれた背景

第二次世界大戦後、一次は順調な経済発展を見せた先進国も、国際化、組織の巨大化、強大化等の様々な要員から、人権、雇用、環境等様々な問題が大きくなりました。

また、不況による経済的問題もたびたびありました。経済的問題から企業の不祥事が表面化し大きな問題になったのも1990年代以降です。

こういった社会背景を受けて、ISOは下記の流れをとりました。

2001年 CSRを規格化することを検討
2004年 企業だけでなく組織一般の社会的責任を取り扱うことを確認(CSR → SR)
2005年 ISO26000の策定作業開始
2010年 11月 ISO26000「Guidance on social responsibility / 社会的責任に関する手引き」発行

これらが、ISO26000が生まれるまでのISOから見た背景です。
ISO26000はガイダンス規格で手引きであるといわれるのは、他の2つの規格との違いを表していることで、これらの背景を踏まえれば理解が深まります。

執筆者プロフィール
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蝦名 裕一郎
アミタ株式会社
マーケティング事業部 マーケティングチーム

アミタ株式会社に入社後、人事部門、コンサルティング部門を経て、企業の環境教育活動のプロデュース、省庁との地域活性化支援事業の運営等に携わる。ソーシャルビジネスに関する新規事業部門を経て、現在はCSRレポートの横断検索サイト「CSR JAPAN」の運営とCSRコミュニケーションの分析、コンサルティング業務に従事。

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