
オシント(OSINT:Open Source Intelligence)とは、インターネットや刊行物など一般に公開されている情報源からデータを収集・分析し、有用な知見(インテリジェンス)を得る手法です。
「オシンテックのやさしい循環経済コラム」では、サーキュラーエコノミーに関する世界の様々な公開情報・ニュースをもとに、「情報を読み解く」ことの大切さや有用性を、やわらかく・やさしくお伝えすることを目指しています。
Characters

おしんちゃん
オシンちゃん
テリ爺の雑貨店で働きながら、Open Source Intelligence(オシント)を学ぶ女の子。

てりじい
テリ爺
オシンちゃんのインテリジェンス力を鍛える謎のお爺ちゃん。世界中を飛び回り、集めた雑貨を売る「テリーの店」を経営している。
オシンちゃん
おじいちゃん!今日は炊き込みご飯だよ!お米が安くなってきて嬉しいね~。
テリ爺
ほー、わしの好物じゃな💜 しかし、オシン、いまの値下げはぬか喜びになるかもしれん。
オシンちゃん
え?なんで?
テリ爺
在庫積み上がりで少し安くなってきておるが、値上げ要因はたくさんある。オシンも知っておるとおり、中東問題で、燃料価格も肥料も値上げしておるからの。
オシンちゃん
あ!そうそう、お爺ちゃんに聞きたかったんだけど、たしか日本に来ている肥料ってカナダと中国とマレーシアから来てるんじゃなかったっけ。なんで中東が関係するの?
テリ爺
いい視点じゃ。そう、直接の輸入元との関係は少ないが、肥料価格はグローバル市場で決まる構造。とくに窒素肥料の元になる天然ガスの高騰が大きいんじゃ。それから、中東産の硫黄が止まったことも影響しておるぞ。
オシンちゃん
え?硫黄って肥料なの?
テリ爺
硫黄を使って肥料を「精製する」んじゃ。「リン」を肥料にするときにこの硫黄が欠かせない。リンは鉱物(リン鉱石)じゃが、難溶性でそのままでは肥料にならん。いったん硫酸に溶かして水溶性にする、そのときに硫黄をどっさり使うんじゃ。その最大の供給源が中東なんじゃ。
オシンちゃん
あ!そうか、中国はリン肥料の輸出を制限したんだっていう記事を読んだけど、そういうことだったんだね。
テリ爺
産地に偏りのある鉱物への依存は今後さらに難しくなる。いかに使用を削減するか、いかにリサイクルするか、その仕組みが重要じゃ。
オシンちゃん
使う量って減らせるの?
テリ爺
大きく二つ方法がある。一つは、「精密農業」といって土壌のセンシングから使用すべき量を正確に判断して施肥する方法。もう一つは、有機農業で堆肥(有機物から作った土壌改良剤)を使って地力を上げて化成肥料への依存を減らすことじゃ。ほれ、ドイツではこんな記事も出ておる。
オシンちゃん
ドイツは進んでるね!
テリ爺
む。それだけではないぞ。ドイツは以前から下水汚泥からリンを回収することを奨励しておるが、2029年からは義務化される。最近はその拡大宣言も出ておる。日本でもようやく様々な自治体で下水汚泥からのリン回収が始まってきたが、本格化を急ぐ必要がありそうじゃの。
オシンちゃん
美味しいお米を安心して食べつづけたいもんね。
執筆者プロフィール(執筆時点)

RuleWatcher取得のフレッシュなデータをもとに、政策一次情報からの洞察を楽しく伝える。主催する月次勉強会(オシンといっしょ!)も人気。社会人向け講座では、主に国際情勢の読み解きを担当。金融・経済から環境・人権分野まで、横断することで得られる「見立て」の大切さを説いている。
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