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CSR担当者になってまずすべき3つのことは?

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以下の3点を実践してみましょう。

①CSR担当の立ち位置を確認する。
②現状の進捗段階を確認する。
③情報収集と分析を行なう。

こんにちは。CSRコンサルタントの安藤光展です。今回は、今年からCSR担当者になった方向けのCSR活動のヒントを3つにまとめてご紹介します。

1 CSR担当の立ち位置を確認する

Some_rights_reserved_by_ken.jpgCSR推進企業の新しい担当であれば、先輩社員から業務を教えてもらえばいいし、また、やるべきことがだいたい決まっている場合が多いと思います。

ですが、取組みレベルが低い企業はそもそもやるべきことが決まっていないことが多いようです。取組み段階が初期の場合、広報・IR・総務・経営企画などの部門の方が兼任でCSRの担当をする、ということがあります。まったく別の業務ともいえる部門を兼任なり専任なりするのは大変ですよね。

しかしCSRも事業活動の一つなのでPDCAプロセスを作り、業務をまわしていく必要があります。CSR報告書も作っていないレベルからのスタートであれば、自分が求められていることは何か、会社で進めるCSRとは何か、を把握することから始めるのもよいかもしれません。

画像:Some rights reserved by ken

2 現状の進捗段階を確認する

Some_rights_reserved_by_GotCredit-02.jpgそもそも社内にCSR推進のノウハウがない場合、何が正しいのか判断しにくいことが多々あるでしょう。

ですので、最初は外部講師を呼んで社内勉強会をし、CSRチェックリスト作成して、現時点でのCSR企業評価を行なっていくことで、まず自分自身のフェーズを確認する必要があります。しかし、多くの企業ではCSR活動に予算がつかず、できるだけ予算をかけない方向で動こうとするので、外部リソースの活用をしぶります。で、CSR活動はうまく進まないし、業務効率が悪く結果につながらないので、翌年も予算がつかない...という悪循環に。

もちろんコストをかければ良いというものではありませんが、初期段階こそ適切な形で外部リソースを使い、自社にノウハウを最低限ためていく作業が必要になります。上場会社でもCSRの専任がいないという企業がありますが、上場会社は"日本最高峰の企業群"でありステークホルダーからの社会的要請の度合いも大きくなります。ノウハウの有無だけではなく真摯な対応が望まれます。

画像:Some rights reserved by GotCredit

3 情報収集と分析を行なう

Some_rights_reserved_by_Iwan_Gabovitch.jpg自社がすべきCSR活動の理解、そして、自社のCSR進捗フェーズの確認、この2点ができたら、次は「情報収集」と「調査・分析」です。

ここ数年で、CSRの世界的なガイドライン制定や法整備、イニシアティブ成立など、大きな変化が世界中で起きています。グローバル・コンサルティング・ファームに依頼すれば、情報収集も調査・分析も簡単なのですけど、そこまで予算をさける企業はごく一部でしょう。

そうなるとCSR動向だけでもトレンドや視点を提供してくれる、できれば"無料"の情報源が必要となってきます。

ですので、まずすることは業界で有名な有識者やオピニオンリーダー(インフルエンサー)と呼ばれる人たちのフォローからしましょう。その人たちが行なう、セミナーの参加、書籍・雑誌の購入、ウェブメディアへの寄稿、などを定期的にチェックしましょう。

書籍・雑誌が無料ということはほとんどないと思いますが、セミナーやウェブメディアは無料で参加したり閲覧したりできるものもたくさんあります。まずはそういった所が当たるとよいでしょう。

画像:Some rights reserved by Iwan Gabovitch

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執筆者プロフィール

mitsunobu002.png安藤 光展(あんどう みつのぶ)
CSRコンサルタント

専門はマーケティング・コミュニケーション。特にCSR最新動向とウェブ・コミュニケーションに詳しい。CSR関連の、研修・コンサルティング・CSR報告書作成アドバイスなどを中心に、執筆活動、社会貢献系メディアの運営支援などの領域で活動中。運営6年目のブログ「CSRのその先へ http://andomitsunobu.net」管理人。著書『この数字で世界経済のことが10倍わかる-経済のモノサシと社会のモノサシ』(技術評論社)ほか。

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