静脈分野の情報化:第2回対談 セールスフォース代表取締役社長 宇陀栄次氏(1/7) | 企業の環境・CSR・サステナビリティ戦略に役立つ情報が満載!

環境戦略・お役立ちサイト おしえて!アミタさん
「おしえて!アミタさん」は、企業のCSR・環境戦略をご支援する情報ポータルサイトです。
CSR・環境戦略の情報を情報をお届け!
  • トップページ
  • CSR・環境戦略 Q&A
  • セミナー
  • コラム
  • 担当者の声

コラム

静脈分野の情報化:第2回対談 セールスフォース代表取締役社長 宇陀栄次氏(1/7)藤原仁志の「対談:攻める!環境部」

今日、環境とITの新たな関係性が盛んに取りざたされています。 IT業界の先端を担う株式会社セールスフォース・ドットコム代表と環境系ビジネスのアミタエコブレーン株式会社代表が、クラウドコンピューティングによって広がる廃棄物管理の可能性について語り合いました。 今回はその対談を7回に分けて、お送りします。

情報化を促進する新たなビジネスモデルの創出が、静脈分野の最大の課題

藤原:アミタは、業歴はもう30年を超える企業になりました。その意味で決して新しい会社ではありません。弊社は再資源化事業が主たるビジネスです。世の中では一般にリサイクルビジネスといわれていますけれども。リサイクルといっても最近の「中古ブランド製品」の販売とかそういうのではなくて、生産分野でいわゆる廃棄されてしまうようなものをほかの製品の原材料とか燃料に変えるというビジネスです。

第2回対談 セールスフォース代表取締役社長 宇陀栄次氏(1/7)

宇陀:すばらしいですね。そのビジネスは、これからの時代そのものですね。

藤原:最近やっとそういうふうにおっしゃっていただけるんですけれども、30年前はゴミで物をつくるというようなことができるのかと。誰も信用しなかったと、創業者は言っています。

宇陀:分かりますよ。よく説明されなかったら、単なる廃品回収業かと思いますね。

藤原:そうなんです。

宇陀:当時としては、よほどしっかり事業を創っていかなかったら、そうなりかねなかったでしょうね。アミタというのは、どういう意味がこめられているのですか?

藤原:これはサンスクリット語のアミターユス、アミターパといった言葉から取りました。無限の光、可能性といった意味です。環境事業に取り組むというのは、循環システムに取り組むということですから、価値がないと考えられているものをもう一度見直すということをやっていこうと、会長の熊野がつけた社名です。2000年に社名を変更いたしました。

創業は1977年ですが、再資源化事業は開始して四半世紀を超えています。おかげさまで3年前に大証ヘラクレス市場に上場することができました。ただ、上場したといいましても、いわゆる廃棄物を扱うといいますと、その事業の本質については、まだまだご理解いただきづらい面があります。

宇陀:それはよくわかりますよ。私たちも日本に進出したときには、セールスフォース・ドットコムですというと、「あ、うちはホースはいらないよ」とか散々いわれました。日本の社会は何か新しいものに対して、とかく否定的に見るところがありますよね。

藤原:そうですね。私たちが事業をしている分野は、体の血管にたとえて「静脈産業」といわれています。要するにメーカーさんなどの商品や製品を作る分野を「動脈産業」、そこから出る副産物を、原料や燃料に戻す分野を「静脈産業」といっていますが、この部分というのをもっともっとメジャーにしていかないとダメだろうと考えております。

上場後アミタグループが目指す方向の1つ

藤原:アミタは、本年2月に分社と新会社設立をして子会社をつくりました。 アミタエコブレーンというのがその一つで、さきほど申しました「静脈分野」の情報化を推進して、ITサービスを提供するという会社です。最近、環境とITというようなことが、にわかにいわれておりますけれども、実態がなかなか見えてきません。

環境ビジネスは、環境省の試算では40兆円とか50兆円とかいわれているような非常に巨大なマーケットのわりには、まったく情報化というのが遅れています。理由はいろいろありますが、一つは寡占している大手企業がないせいもありまして、非常に手作業の古いところが多く残っている分野なんですね。この市場にもっと新しいビジネスモデルを入れていかないとどうにもならないだろうなということを、私ども自身がこれまでやってきて感じております。

今回、セールスフォース・ドットコムさんと一緒にサービス開発をしていこうという理由は、さきほど言いました「静脈分野」の情報技術活用をすすめていくには、スピードと低コストというのが大前提だと思っているからなんです。いわゆる「動脈分野」はもうかなり以前からサプライチェーンマネジメントとしてSAPのERPなどが導入されてきていますが、静脈を出てこっち側の、捨てたものをまた元に返すという我々がやっているところというのは非常に細くて複雑な血管になっていて、情報化もほとんど進んでいません。非常に線が細い。

しかし、実態としては多量の血液(お金)が流れているし、従事する人も多い、つまり雇用も多く生んでいるんです。そこで、弊社はこれまでの事業経験を活かして排出事業者、それから処理事業者、それをつなぐ物流業者の情報化を支援していくことが社会的にも大変重要だろうと思っています。

静脈の物流は、やはり許可制度の上に成り立っていますから、誰でも運べるというものではないんですね。 そういう閉鎖性がありますので、これからは、基本的には情報をオープンにしていかないと、この静脈分野の情報化が遅れることでの非効率性というのは改善できないだろうなと思っています。

宇陀:なるほど、そうでしょうね。

■次回「第2回対談 セールスフォース代表取締役社長 宇陀栄次氏(2/7)」へ続く

第2回対談全記事一覧
関連情報
藤原仁志の「対談:攻める!環境部」 の記事をすべて見る

無料メールマガジン登録はこちら

ご依頼・ご相談はこちら

このページの上部へ